今日は当直でした。
先週の金曜日が当直だったので、油断していました。
診療科の特性上、急に病棟に泊まることも多いので、二晩泊まる準備はしてあるからよいのですけど…
それでは、また
さて、続いていきます
今日のこの記事。読んでいたら僕は「医療も同じだけど、もっと深刻なことになるかもしれない」と思います。
本当はどの職場も少しは余力がほしいものですが、医師や看護師の急病で「患者を診る(看る)」人がいなくなったら、患者さんの命にかかわるのですけどね。
僕はだから休めないです(けど、休まないとだめなんでしょうけどね)
毎日新聞です
<スカイマーク>機長が急病、羽田-神戸の1往復便欠航
4月13日11時48分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090413-00000035-mai-bus_all
スカイマーク社(本社・東京)は12日、運行予定の羽田-神戸間の1往復便を欠航した。機長が急病になり、代替要員の人繰りがつかなかった。乗客計約140人が後続便や他社便に振り替えられるなど影響が出た。
欠航は、午前7時20分羽田発と折り返しの同9時5分神戸発。同社は羽田発の場合、機長の代替要員2人を自宅に待機させている。この日は自宅待機の2人に連絡したが、自宅が遠方などで間に合わなかったという。
同社は「早朝便で人繰りが間に合わなかった。待機要員を手厚くできるよう体制を整えたい」と話した。同社は昨年、機長の退職などで大量欠航し、国土交通省の指導を受けた。【藤原崇志】
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待機要員・・・に当たる人は医療現場にはいません。
正規の要因も足りていないのに、待機要員をどこから捻出するのか…と思います。
その状況の怖さが分かっていないですよね。
例えば末梢血幹細胞採取。今、うちの病院でSPECTRAまわしているのって、基本的に僕だけのような気がします=休めない
急病になったとしても這ってでも行かないといけないこともあるし、毎日シビアなんですよ。
僕の話だけでなくて余力のない医療現場。誰かがいなくなれば総崩れ・・・。誰も休めない、誰も・・・・。
だからどこかでひずみが起こって、一気に崩れていくんだな。
そんな不安定な状況の中存在している医療現場。
その不安定な医療現場に支えられている、不安定な国民生活。
どこかで崩れていくのも仕様がないと思いませんか?
思わないですね!
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ということで、やはりこの状況は変えなくてはならないのだと思います。
それゆえに、一人一人ができることをやっていき、医療現場や福祉、教育のような重要な分野の改革に努めなくてはならないと思います
それでは、また。
こんばんは
今、帰ってきました。
今日は午前中はややゆったりとしておりましたが、そこに一本の電話が。
「○○の夫ですが・・・・で、2,3日前から足がつけなくなって、今日は足を持ち上げることもできません」
話を聞いて、転倒などのエピソードもないことを確認し
「ステロイドを使用しているから…もしかしたら大腿骨頭壊死か?」
と思い、救急車で来るように伝え、そのまま整形外科の外来へ電話
「ということで、大腿骨頭壊死か頚部骨折・・まぁ、頚部骨折は可能性低いと思うのですが・・救急車できますので、こちらで一度診た後、専門的見地から御高診いただければと・・・」
電話をした後、20~30分で来ると言われ待っていましたが全く来ず・・・。
音もしない。何も来ない・・・・。
まったく来る気配がない
「う~ん、今日バンクドナーさんも来るから先に飯を食うかな」
と思い、食堂に行き食券を買うと・・・
ピーポーパーポー
う~ん、嫌な音が近づいてきたぞ・・・。救急外来に降りよう・・・。
下に降りたらちょうど患者さん到着。ささっと見て、股関節のレントゲン取ったら僕が見ても
「あぁ、大腿骨頚部骨折だね・・・」
という骨折がありました。どうして転んでもいないのに頚部骨折に・・・? 整形外科の先生も同じようなことを思ったようですが、もしかしたら少しずつダメージが来ていたのかしら・・・。
整形の先生に診ていただき、そのまま整形外科へ入院。今週中に手術するようです。
整形外科の先生の所から内科の外来に移動すると患者さんから電話
「というような状況で・・・・」
声に張りはあるけれど・・・・たぶん心配はないけど・・・
「腸の悪性リンパ腫の患者さんだから、穴が開かないとも限らないし…診察しよう」
と思い、こちらも来ていただくことに(すでにこの時13時)
そうやって電話対応していたらバンクドナーさん到着。バンクドナーさんはボランティアですから真っ先に対応せざるを得ないです。
お話をしながら検査などを出して、その合間に受診した患者さんの診察と検査をして・・・・いろいろなことをやりおえたのは15時でした
「腹減った~。め~し~」
と思い、食堂へ行くとそこには温められたランチが・・・
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「どうもありがとうございます」
思わず挨拶。食べ始めたら電話。整形外科の研修医
「先生、○○さんのことなんですけど・・・・」
で、対応が終わった後、今度はうちの研修医から電話・・・。
「わかった・・・・すぐ行く」
シクシクシク。また中途半端にしか食べられなかった~
などとやりながら、一日は過ぎていき。そして最後に事務仕事などを終え、学生の質問に答え、などなどして先程終了です
23時ころご飯を食べたら、すごくおなかが痛くなりました。もしかすると「胃潰瘍」?
そういう痛みです。
う~ん、明日どこかで胃薬を調達しよう・・・。さすがにダメだこりゃ・・・・。
今日もこんな一日でした・・・
では、次に行きます
さて、続けます
どうでもいいですけど、桜散ってしまいましたね。
病棟で患者さんと話をしていました
「桜も散っちゃいましたね。先生、花見とか行かれたんですか?」
「いや~。花より団子なんですけど、お酒を飲む機会もなかなかなくて・・・花はちらっと楽しんできましたけど」
いや・・だって、いつ呼ばれるかわからないのに昼間から酒を飲もうとも思わないし、近くの公園で「花を見る」だけですよね。
ただ、飲み会にしても花見にしても「人と話す」ことが好きな僕ですから、一人で花だけ見ててもすぐ帰りますよ。
ここで一句
「ももいろの 風が吹き去る 葉桜の あとに来るのは 初夏の日差しか」
適当すぎる・・・・(汗
思いつきで詠んではいけませんね
さて、今日の記事です 医療の携わる人間は誰しも分かっていることですが、医師の数は全く足りておりません。
うちの大学も研修医に依存している病院の一つだと思いますが、研修医が少なくなると診療科や病院によっては「一人一人の医師の負担」は大きくなります。
そういう意味では抜本的な改革が必要なんですけどね
毎日新聞です
臨床研修医:府内30%減、医療崩壊…府と26市町村、国に定員案撤回要求へ /京都 4月10日15時1分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000223-mailo-l26
都道府県別に臨床研修医の定員を設定する厚生労働省の臨床研修制度見直し案は府内の医師不足を一層深刻化させるとして、山田啓二知事と26市町村長が連名で同省に対し、定員設定の撤回などを求める意見・要望書を提出することを決めた。府内の研修医は08年度274人だったが、見直し案では190人とされ、全国最大の30%削減となる。9日開催の知事・市町村長会議で決議した。13日に提出する方針。
見直しは医師の地域偏在などを是正するためだが、定員設定により京都、東京、大阪、神奈川、福岡の5都府県で削減され、その割合は京都大と府立医大の付属病院などのある府内が最大となっている。
意見・要望書は「地域医療や医学教育の現場に大きな混乱をもたらすと指摘される」として、「撤回のうえ抜本的に再検討すること」を要求。府が府立医大に一般財源から年間100億円超を運営費として投入していると強調し、「全国一律の見直しは自治体の努力を無にする」と批判している。
見直し案を巡っては、先月開かれた府医療対策協議会でも病院や大学関係者から猛反発の声が上がり、同協議会も同様の意見書を同省に出す方針。この日の会議でも「今でも医師が足りないのに、もう(大学病院から)派遣してもらえなくなるとの危機感を持つ」(中山泰・京丹後市長)などの声が上がった。
【太田裕之】
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地域偏在というKey wordが出るようでは抜本的解決なんて夢のまた夢だと思うのです。
間違いなく「医師」は絶対数が全く足りておらず、それを解決する方法は「医師数」を増やすこと、仕事を減らすことなどでしかないわけですが 医師数を増やすと言っても・・・・
「医師数を大幅に増やします」
と声高に言ってみても、
「どうやって?」
と突っ込みたくなるところではあります。
教育というものは「教師:この場合は大学病院の医師」が充実するからできることです。
大学から人が離れている現状では…そして今の教育体制では難しいだろうと思っています
できるとすれば「講義」は大学で、病院実習は現状の臨床研修のことも考えてみると「CBT合格者」はどの「教育病院」でも臨床実習を受けることができる…という形にして、大学病院の医師の負担を減らしてみるか・・・?
しかし、これだと一般病院の医師の負担は大きくなるばかりですが・・・
これはCBTの予行が行われていた僕たちの時代に、僕が厚労省や文科省に要望を出したいと思っていたことなんですけどね
「不公平だw」 ってw
今思えば完遂しておけばよかったと思います。
他にもいくつかやれそうな手はありますが、いずれにせよ抜本的なシステムの作り直しは必要だと思っています
そもそも「医療現場」というのを見てみたらいいのに
特に「人が死ぬ」というのを多く経験する「重症患者」を扱う診療科の状況を・・・。
こんな患者をずっと休まずに医師が倒れるまで、もしくは退職する(今の日本の医療は70歳、80歳の医師もカウントされていますから退職という概念はないのかもしれませんけど)診療し続けるのか・・・・
そう思われるのではないでしょうか?
僕は今はまだ楽しんでいますけど、やはり家庭を持つようになったら「両立」できるようになるかと言えば「両立」できなくなると思います。
その時に「家庭」をとるのか、それとも「患者さん(仕事)」を取るのか・・ 一般的に「仕事」というのは「生活」のための資金を集めるために行うもので、人間は「仕事をするため」に生きているのでないことを考えれば、普通なら家庭を取ると思います
しかし、今の日本の医療では「家庭」を取ると「患者」の不利益になりすぎるために「患者を優先」せざるを得なくなります。
そんな状況に疲れるから・・・家族のためにも「勤務医」は離れていくのだと思います。
人間は「仕事」のために働いているのではないはずであり、「家族」のことを考えれば「家族の不利益」「家庭の崩壊」につながるのであれば、職場を変えるなどの選択肢は個人の選択肢として行ってよいものだと思います
それは「ひと」として与えられている権利だと思います
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ただ、可能であれば「医療現場(患者さん)」と「家庭(家族)」を両立できるような医療システムを作り出すことができればよいと思います
それでは、また。
こんばんは
今日も無事に終わりました~。
まぁ、まだ終わっていないですし・・・今から病棟に急患が来るのですが、そちらは当直の先生に
「いつもどおりの点滴メニューがありますので、それでお願いします」
と言ってしまいました。
もちろん病状が異なれば対応は違いますが・・・・
この方は血栓症を起こすPNHの方で、月に2回ほど腹痛で入院されます。本人もそれが分かっているので最近は重症にならないうちにすぐ来るようになりました。
ただ、時々軽すぎて3日位で帰ることもありますが、今までは血栓症→敗血症パターンだったので、それで長々といるよりは早期対応で早く帰る方がよいだろうと思っています
当直の先生がわからなかったら電話がかかってくることでしょう
昨日、内科学会の後「飲み会」があり、多くの方とお会いしました。再会した人も多く、またいろいろな話を聞けて非常に楽しく過ごせました。
そんな中御指摘を受けて…「僕の基本的な考え方」「自分のスタンス」を明らかにしようと思い、記事を書きます。
僕は今の日本の「医療」「教育」「社会福祉」の政策が抜本的に改革されるのを望んでいます。
因みに・・・社会福祉とはWikipediaではこのように書かれています
「社会福祉(social-welfare)は、未成年者、高齢者や障害者で生活上なんらかの支援や介助を必要とする人、経済的困窮者・ホームレスなどに対し、生活の質を維持・向上させるためのサービスを社会的に提供すること、あるいはそのための制度や設備を整備することを指す。」
今の日本で「衣食住」に困るような人々を支えるシステム、そういうシステムの構築が必要であり…例えば、現在の不況で職を失う人が大勢出ておりますが、それを再就職させることを義務付けるようなシステムを企業に与えるとか…そんな政策・システムを作ってみるとか・・
何はともあれ「社会福祉」に関して日本は弱いと思っています。
社会福祉が弱いということは日本国憲法第25条「生存権」に反するものです。 少なくとも「日本」という国家のレベルに対して政策は弱いと思わざるを得ないのです。
医療に関しても「生存権」に関わりますが、衣食住に加えて「健康に生活する」権利を国民に保障するのは重要なことです。
衣食住の不安がなく、健康上も国家が支えてくれるような何らかのシステムが構築できれば・・・少なくとも「日本国民」が持つ将来の不安は少なくなると思っています
教育に関して「今」ではなく「将来」の日本のために必要不可欠なものです。
教育というものを通して「自分とは何か」「自分が人生において行いたいものは何か」「自分が貢献できるものは何か」「自分が得意なものは何か」そういったものを自覚し、自分を100%肯定でき、誰かのために尽くせるようになれば・・・。
「武士道」ではないですけど「どのような人間になるか」を教育を通してイメージアップし、そういった子供たちが能力を最大限発揮してくれたら20年後の日本は、そして世界は素晴らしいものになるだろうな…と思っています
目先のことを考えると「教育」というものは利益をすぐには出さない分、何らかのアクションを起こしにくい分野ではあるかもしれません
このBlogでも過去に書いてきたように「日本」という国は「教育」に関してもあまりお金を使わない国です。
それが問題だと思っています
それゆえに「医療」の現場を通して「医療の重要性」を訴える(医療現場が崩壊しますよ~というメッセージを出す)こととともに、教育や社会福祉に関するメッセージを出し続けています。
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ここが改善されれば・・・・「不安」が解除されれば、将来の不安に対して「貯蓄」に専念しなくてもお金などを「消費」することができるわけです。
すなわち経済的な発展も見込めると思います。
そういう考え方もあると思っています。
しかし、このようなものが改革されるためには「国民」の側がそれを求めていかねばならず、このような崩壊の危機に瀕している「医療」「教育」などの実情を国民が知らなくてはならないと思っています。
その為には「マスコミ」「マスメディア」の人たち・・・そして地方議員を含めて「現場を見ている政治家(現場をみない政治家は不要)」がそれを国民に向けて発信していく必要があるのではないかと思っています
ですからマスコミの人々に大きな期待をしていますし、可能であれば「日本を変える」「国民を変える」力となって欲しいと思っています。
少なくとも僕にはないような力を「マスコミ」の方々は持っているのですから。
それでは、また。
こんばんは
内科学会に参加してきました
何人か知っている先生とすれ違いましたが、気がついたかどうか・・・・。
そしてそのまま飲み会に突入しました。こんな時(完全に病棟に戻れなくて、飲もうと飲むまいと対応不可能な時)しか,痛飲することもできませんので、しっかり飲んできました
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しかし、結局3回ほど電話はかかってきましたが・・・・。
とりあえず今日は無事帰ったということで、明日以降に記事を記載したいと思います
では、また
こんにちは
当直明けです。ただ、先日の当直のように夜中に救急外来に来た患者を挿管・中心静脈確保をして全身管理するようなすさまじいことを単科の当直がやるようなこともなく(笑)、ちょっとした患者さんだけで済みました。
そして病棟も落ち着いているので今帰ってきたところです。
この後は内科学会に参加しているスタッフの先生と交代して僕が内科学会に向かいます。スタッフの先生が帰ってくるのは14時ころなのでそれまではBlogの更新に時間を当てたいと思います
さて、昨日の記事のコメントに血液内科の患者さんからのコメントをいただきました。
血液内科・・・、意外と認識度が薄いのですが「急性白血病」「悪性リンパ腫」「再生不良性貧血」「骨髄異形成症候群」「慢性骨髄性白血病」「慢性リンパ性白血病」・・・・などなど、そういった疾患を扱う診療科です。
得意分野は「抗癌剤治療」+「全身管理」+「一般内科医としての能力」(何でも診れないとだめ)でしょうか?
ど~でもいい話ですが、血液内科に関してです。
血液内科を選んだ理由に関して前回書いたような気がしますが、血液内科というのは非常に専門性が高い診療科です
何故なら、とんでもない量の抗癌剤を使用します。
はっきり言えば「何もしなかったら死にます」という量の抗癌剤を使用し、腫瘍をたたく。そういう毒物の使用に長けていて、その毒物を使用したことによる様々な問題に対して「全身管理」ができることが絶対に必要というわけです。
全身管理ができないのであれば血液内科ではなく、ただ抗癌剤を使用するだけではないのです。
患者さんを自分たちで危険な状態に追い込み、その状況の中起こる急変を「予防(できることには限りがあり、できるだけの予防)」をすることと「急変対処」をすることができる。
ですから非常に「ストレスフル」であり、休む時間も持つことはできません。しかも肉体的にも辛いのですが、精神的にも辛い診療科です。
ですから最近志望者が少ないと言います
その為、血液疾患の患者さんはあふれていますし、昨日も35歳の白血病疑いの方を受け入れることができませんでした。
僕は肉体的にもまだ何とかいけますが(何といっても眠らない医者ですから)、病床に空きがなければどうしようもない 僕らが転院先を探す時もそうですが、10個以上の病院に電話をかけることが多いです。
どこも受け入れるのはぎりぎりという状態。うちも稼働率はいつでも100%以上・・・・。
しんどい診療科で志望者が少ないのに患者は増えつつある。しかもできることが増えてきて患者さんはたまる一方(一定の割合で再発しますしね)。
ただ、すごくやりがいのある診療科です。
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全身管理ができる能力が必要なだけではなく、免疫学や分子生物学などにも精通し、抗癌剤治療も身につけなくてはならないという・・・・勉強するのにこれほど面白い分野はありません。
僕は少なくとも「診断から治療までできること」を含めて血液内科という診療科が好きです。
「抗癌剤治療」を行い、患者さんに対して何らかのメリット(生きる時間が少しでも増えたでもいい。抗癌剤が効くので内服抗がん剤で粘れるだけ、粘るというのもある)があるようにし、デメリットをできるだけ少なくしたい。
だからいつも病棟(外来、その他)にいますし、死ぬ気で働いています(死んだら駄目ですけど。死んだら患者さんにメリットがないから(笑)。
できることを全力でやって患者さんのために尽くしたいと思います。
そんな風に思っています。 と書いているうちに14時になったので、内科学会に向かいます
では~。
おはようございます
今日は当直です。その前に様々な勤務がありますが、今までと異なり金曜日午前中のカンファレンスから、木曜日の夜に変わったため・・・
楽(金曜日は・・。木曜日はとても大変)
金曜日の患者さんのバックアップはしやすいですし、僕としては木曜日は患者さんにかかわれないですけど、他の曜日は急変対応可能になるので非常にやりやすいです。
昨日カンファレンスをしていて、僕が「おぃおぃ」と思っていた研修医がいます。
新教授以下皆様に
「アンフェタミンが何か言うごとに萎縮していっているじゃないかw」
と言われましたが、あれは頑張っているというよりカンファレンスの準備もしないで、しかもプレゼンテーションもできないという・・・
しかも、よくたばこ吸いに行って病棟にいないというのも含めて・・・そんな暇は君にはないだろうと思うわけで・・・。
ただ、昔を思い出すな~
ど~でもいい話です。
僕が血液内科を研修医で回っていた時・・・・血液の患者さんはMaxで18名、平均して12~14名担当していました。
今思えば、無茶だったな(笑
その時、それだけの数の患者さんをプレゼンテーションしているわけですが
「○さん、▽歳 ○性、AMLに対し ■月○日をDay0として、同種骨髄移植を施行し、Day◆の患者です。~~」
と、プレゼンテーション終わった後・・・今の新教授以下スタッフの方々は
じぃ~
っと僕の顔を見つめています
想像してみてください。
回診表(血液チャート)を見せながらプレゼンを行い、顔を上げたらスタッフ全員と目が合うんですよ。
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じぃ~
って(笑
あれの方がよっぽどプレッシャーだ
「何か…ありますでしょうか?」
「・・いや、特にない」
「では、次に行きます」
あれよりはプレッシャーないと思うな~。僕の横やりは・・・・。
だって、自分で作ってきた病歴読んでいいよ・・・とか、その程度の話しか僕はしてないですしね。 新患の患者データがわからないというのは困るから、Dataをプリントアウトしてきたりとか、どちらかというとプレゼンテーションできないのは仕方がないとしても準備くらいしてから参加しろ…と言いたいだけで・・・。
それなのに僕がプレッシャー書けているだなんてw
先生方の昔のプレッシャーに比べれば・・・・。
と思いながら、それでは病棟に出発します。
もともとの「アンフェタミン回診」が、新しいスタッフの先生が加わり2人で回っているので、僕も新たな発見があります。
いいものですね~。ますます医療が楽しくなってきました。
ただ、もう少し人が増えたら研究もやろう(と、話をしています)
では、また。
こんばんは
今日も朝からバタバタと活動しておりましたが、どうして僕がいない時に病棟に動きが出るかな~。
今日は外来日でした。しかし、その前に学生実習開始前の説明をすることになっていてその準備に追われ、新しく医局に来た血液内科のスタッフの先生と一緒に患者さんの回診(僕について言って患者さんを把握するだけとおっしゃっていますが)を行い・・・・とやっていくと朝ご飯が食べられず
気がつくと外来を始める時間になっており、外来を開始。14時ころ、外来がひと段落し始めたあたりで買ってきておいた「おにぎり(セブンイレブン)」を一つ食べ…その後は23時まで食事なし。
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だって・・・血液内科のカンファレンス長いんだものw
外来中の僕がいない時間帯に荒れると、僕の指示なしで研修医がパニックになるので、せめて僕のいる時に起きてほしいものです
気がつくとこの時間だったので、今日はこのあたりで失礼します
・・・金曜日は当直、土曜日は夕方までバックアップとなっております
さて、頑張ります
おはようございます
気がついたら一日スキップしてしまいました。
昨日も病棟が落ち着いておりまして、何人かエキストラ外来(初発や再発の患者さんは時間をかけて説明するために、枠外でみます)で今後の方針などを説明したりしておりました。
それ以外はいつもどおりでCV入れたり、ちょっとしたことはやっていますが特に大きな問題はなく、珍しく17時くらいから医局でのんびりしていました
新しい教授を含め血液内科医全員が医局にいて
「お、アンフェタミンがここにいて座っているなんて珍しい」
という話になり
「そのくらい病棟が落ち着いているということです」
と、(コーヒー飲みながら)言っておりました。
もっともエキストラはいろいろあり、その後も患者さん家族から
「外来で説明が聞きたい」
といわれ、昨日20時から病状説明をしておりました
「標準治療では効きにくい・・・まだ残っている病変があるから、追加で残存病変をつぶす治療をしましょう。」
といったところ、
「患者の前で効きにくい腫瘍とか言うな!100%治ると思って入院しているのだから!」
とお怒りになられたので、少しだけシビアな話を家族に行い(事実ですから)
「100%治るというのはあり得ません。ただ、できることをやります」
といい、今回「患者さんの前」ではないところできちんと説明をしたというところです。
僕はどちらかというと「シビア」には言いすぎないで、自分の生きようという意思をうまくプラセボに使いたいと思っているのですけどね
さて、今日から学生の病院実習がスタートするのでその説明を朝しないといけません。木曜日はくそ忙しいのですが、まぁ仕事ですから・・・。
その前にこちらの記事を紹介します
<女性医師>6割以上が育児休暇取らず 日医が初の調査
4月8日20時43分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090408-00000111-mai-soci
子供がいる女性勤務医のうち6割以上が育児休暇を取得した経験がないことが、日本医師会が初めて実施した女性医師勤務実態調査で分かった。子育て中に勤務時間や勤務日数を減らした女性医師もそれぞれ2割前後しかおらず、日医は「国家試験合格者の3割を超える女性医師が出産しても仕事ができる環境を作ることが、医師不足解消には不可欠」と指摘している。
08年12月と09年1月、国内全病院の女性勤務医を対象に調査、7467人から回答を得た。3119人に出産経験があり、その約3分の2に育児・介護休業法施行(92年)後に生まれた中学生以下の子供がいるが、育休を取っていたのは37%。全業種を対象にした厚生労働省の07年調査では、出産した女性の90%が育休を取っており、医療界の対応の遅れが著しい。
出産後の働き方を複数回答で聞いたところ最多は「変化なし」の38%。勤務日数を減らしたのは22%で、時間短縮勤務は17%だった。
一方、子育て中の女性医師の約2割は勤務の軽減を望んでおらず日医は「同僚に迷惑をかける、自分のキャリアを守りたい、といった子育て優先をためらう意識も、女性側にあるのではないか」と分析している。【清水健二】
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同僚にもそうですけど、患者さんにも迷惑をかけるのですよね・・。
だって医療現場がギリギリでやっていますので・・・。
僕が一日も休むことなく働くのは、間違いなく「患者さんの利益が僕が働き続けることで大きくなる」からであり、それはおそらくもう一人医師が増えるまでは続くのではないかと思います
そのくらいでないと休むに休めないです。病棟が安定しているのであればともかくとして、不安定なことこの上ない病棟ですから
昨日、医局で話をしている時に新教授になられた先生が
「血液病棟は雰囲気が悪い。ピリピリしすぎている。ICUや救急病棟、その他を回ってよくわかった」
と言っていました。僕は
「仕方がないですよ。いつ急変してもおかしくない病棟(患者さんに毒を入れている)ですし、ピリピリしていなかったら・・」
と応えたところ、
「しかし、あれでは看護師さんの負担が大きすぎる。どうにかしなくては」
と言っていました。 もちろん、僕の負担も気にかけてくださいますが・・・まぁ僕はともかく看護師さんですね。実際、辞めそうな感じになっていますし、これ以上辞められると血液病棟が看護師さん側の関係で崩壊します
そういう意味ではうちの看護部は変な改革をしていますが、現場からは不評でだめだめですね。おおむね改革をする人間が現場を見ていないから問題なのですが・・。
看護師さんと女医さんが共通というわけではないのですが、看護師さんや女医さんが働ける環境を整えることは非常に重要で、今後の医療を担う大きな問題です。
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ただ、現場を見て現場で実行できるような政策を立てていただければと思います。
(政策だけ見たらいい政策だけど、実行不可能な政策を立てたりしないでください!)
それでは、僕はそろそろ出勤します