近頃 同じ世代の 有名人の訃報に接することが多くなりました。
それもテレビやラジオで 活躍中の方で 同じ世代の方が 多いのです。 そろそろ自分も 身辺 整理しておかねばと 心には思っているのですが 勝手なもので自分は 対象外だと 勝手に思い込んでいるところがあります。
それだから毎日 安気に過ごせるのかもしれません。 色々な残りの布を かたずけていたら懐かしい着物の端布が出てきました。
世帯を持つことが決まったとき 母は質屋の質流れの中から 着物を一枚 買ってきました。今考えると 生活の中で 質屋を利用していたのかもしれません。
其の着物 その筋の方が来ていたものらしく 派手な色々な縞の着物でした。 おまけに金糸の筋が入っています。 一目見た私は 吃驚しましたが 母は生地がいいから 染め直したらいい着物になると 持たせてくれたものでした。
案の定 色抜きをして まだ何度も 染め替えるつもりで 淡い色の着物に仕立てました。まだ30代でした。
何度も 着て気に入っていましたが 染め直すことも無く派手になり とうとう鋏を入れ 母の形見の 大島紬を表に この着物を裏にして コートに仕立てました。
今は 端布として 残っています。
友達が呉服屋に勤めていたことから 会釈の意味もあって 着物は時折 作っていましたがそれぞれ広げてみると 色々なことが思い出されます。 着物を処分するのをためらうのは そんな 思い出があるからでしょうか。
洋服は 簡単に鋏を入れ ボタンをとり 油ふきとか 窓拭きとか 区分けしていますが 袋作りに めぐりめぐって 私の元にきた 古布を広げるとき 色々な 物語を想像しています。
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