アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

困った校則

2018年05月02日 | 高校生活
前に中学受験ブログのほうで「麻布の自由、JGの自由」という記事を書いたときに、そういえばJGの校則ってなんだっけという話に(コメント欄で)なって、

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「校則は4つ」と、数だけは全員鮮明に覚えてるんだけど、中身が…特に4つ目がどうしても思い出せなくて、
・バッジをつける(緑の三角のやつ)
・校内では白上履きを履く
・いったん登校したら勝手に外出しない

そしたら、4つ目は「後ろの席の生徒が黒板が見えなくなるような髪型をしない」だったという説が飛び出して(^^;;
いやそれゼッタイ違う(-_-;;

違うと思うけど正しいのが思い出せない。で、みんなでいろいろ言う中に

「課外活動(バイト含む)は学校に届ける」
という説は出たのですが、え? そうだっけ?? まったく記憶にひっかからず、現役JG生に確認したらこれが正解だということで決着したのですけど、誰も覚えてないのも当然、その規則に沿って届出を実行したことのある人が誰もいなかった。

4つの規則のうち、わりと守られているのが「上履き」「勝手に外出しない」の2つでした。さすがに上履き外履きをごっちゃにすると、それでなくてもきたない校内がよけい汚れますからね。それと、みんながふらふら外出してたら安全確認もできないってことで、要するに納得性のある規則は守られる。バッジはつけてなくても誰も困らないからたいして守られない(しかし知られてはいる)。

まぁそんな学校でしたが、「後ろの席の生徒が黒板が見えなくなるような髪型をしない」という珍説はおもしろいですね。麻布でいう
「麻布の校則っていうのが、「鉄下駄を履いてきてはいけない」「賭け麻雀をしてはいけない」「全裸で外出してはいけない」の3つだけと言われているんですよね」(桝氏インタビューより)
とほぼ同趣旨かと思うんですが、要するに「校則」というものを茶化しているわけです。いちいちいわなくても、当然ダメなことがわかってるようなことは、校則にする必要ないでしょ?? 校則なんていらないよね、という意味です。(全裸で外出したらおまわりさんが飛んでくるね)

校則を分類してみた
(1) 校則に書かなくても当たり前な決まり(人としてやっちゃダメなこと、法律違反なこと)。これはいちいち書いてたらきりがないのでふつうは校則として作らない。
(2) 一般的にはダメじゃないけど学校としての決まりで、必然性のあるもの。たとえば、いったん登校したら勝手に出ちゃいけないとか、上履き履くみたいな。
(3) 必然性はないけどその学校としての雰囲気を作るためなどに決めているもの。たとえば、バッジをつけるとか、携帯持込禁止とか、シュシュの色は黒か紺とか、買い食い禁止とか。

いちばん校則らしい校則といえば(2)だけど、数からいうと(3)がよくあるんじゃないでしょうか。別にシュシュの色が茶色だったら怪我をするのか不良になるのかっていったらなんでもないんだけど。みんながそうすればそこはかとなく統一感が出るとか。実際には、それに反していてもいちいち指導したりしないことも多くて、でも特に問題だというようなシチュエーションになれば、校則に基づいて指導できるというような。たとえば、携帯持込禁止といっても電源切ってカバンの奥にしまってあれば別に問題なくて、でも授業中に鳴っちゃったら親が呼び出されるとか(爆)

まぁ私の好みとしてはあんまり(3)がない学校がいいなと思うけど。こじろうの学校でもはなひめの学校でもけっこう(3)ありましたね。みんなその中でものびのびやってる…というか実際あまりぎすぎすしないように運用してるということだと思います。

で、校則の分類としては上記三つで尽くしているかというと、そうでもない。

数日前に見たニュースで、千葉市教委が、日焼け止めクリームを使えるように市内の中学校に通知を出すというのがありました。趣旨のわからない校則…もちろん、「シュシュの色は黒」とかだって合理的理由はないにせよ、茶色のシュシュが禁止されてもとりあえず害はないけど(笑)、日焼け止めはねぇ…個人の必要に応じて使ったらいいでしょうに。

原則禁止としている中学校の教頭は3月、取材に「皮膚が弱いといった理由で事前に教職員に相談すれば持ち込みを許している」としつつ、「勝手な行動を許すと規律が乱れる」と禁止の理由を話した。(上記リンクより)

日焼け止めクリームを許すとどんな規律が乱れるのか??

しばらく前に話題になったもので、「髪の毛は黒」ってのがありましたね。染めるな、ではなく、地毛が何色でも無理でも黒に染めろと。
下着の色がどうとかいうのも聞きますがこれまたふつうに見えないものだからほっとけばいいのにわざわざ「確認」するのはアレだし。

というわけで分類もうひとつ:
(4) あるだけで有害な校則

健康被害が出るようなことまでも校則でゴリ押ししたいのって、純粋な悪意(女子生徒のスカートを校則検査口実にめくりたいとか)がないとすればいったい誰得の何得なのか??
社会に出れば理不尽なことはいっぱいあるのだからその練習(?)だ、という珍説もありますが、でもね、社会に出てからの理不尽は何かしら誰かしらの得になるからこそ押し付けられるもので、そういう意味ですら合理性のないことは営利企業では起こらないですよ。学校って不思議。

変な校則やめようの動きがようやく少しずつ出てきているようで、ちょっとうれしいです。といってもうちの子どもたちはもう関係ないですけどね。


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男子が踊る、ももクロ。

2014年10月11日 | 高校生活
共学校の文化祭にあって、女子校には決してないもの。

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男子が踊る、ももいろクローバー。

とりわけガタイのいいのを選りすぐって踊らせていたりすることが多い。男子校だと、線が細くて「男の娘(こ)」としてクオリティーが高い路線を狙う場合もあるかもしれないが、共学校ではそれはちょっとシャレにならないというか(^^;; あんまり流行らないと思う。

一方、女子は、
フリフリの服を着て、女の子系のかわいい振り付けで踊っていることもあるし、
ミニスカ着てお色気系の振り付けで踊ってることもあるし、
男子に混じってふつーにかっこよく踊っていることもある。

つまり、男子が女装して踊る場合、それは違和感と笑いを狙っているのだが、
女子が男装(?)して踊る場合、それは単にお色気系とかより本人がそっちを選んだ(あるいは、人数の都合上、そうなった)ということであって、別に「変」を狙っているわけではないように見える。

共学校文化祭で、各クラスのパフォーマンスを観賞していると、男女が違う役割というか色合いを持っていることがよくわかる。

「男」「女」は言葉として対になることがよくあるが、その位置づけはきれいに「対」になっているものではなく、何かもっとねじれたところにあるような気がする。


男女が混じっていて(しかし数は均等でない)クラスで全員参加する企画。

何をやるのかというところから始めて、
シナリオ、振り付け、衣装、小道具大道具、演出…

全員の得意が生かせて、
現実的に可能で、
お客さんに喜んでもらえる、
どんなパフォーマンスにまとめるのか。

おおまかなところから細かいところまで、膨大な事柄を「みんなで」決めていくのってかなり気が遠くなるような作業だ。

その複雑極まりない課題に、男女混合クラス全員で取り組んで期日(文化祭)までにきっちりまとめる。

こういう難題を潜り抜けてきた共学校出身者に、「こういう(男女のアヤ)分野で」太刀打ちできるわけがない。と、ちょっと思った(^^;;

もちろん女子校出身者も、大学生に、さらには社会人になるところで男女混じって生活するようになり、いろんな経験をすることになるんだけど、それこそ早期教育云々というか、中高くらいの年齢にそういう経験があるのか、もっと後になってからしかしていないのかで違ってくるのは当然だろう。

うちでは、
こじろうには、中高六年間をそういう、男女混じった環境で過ごしてほしいと思って共学校をチョイスして、
はなひめには、ありのままの自分を安心して出せる、フリーダムな環境で過ごしてほしいと思って女子校をチョイスしたので、
男女不均衡な話になっている。

それはもともと、よしぞうが自分の男子校経験から、男子校でないほうがいいという感触を得て、
私が自分の女子校経験から、女子校のほうがいいという感触を得たという、
(わりとよく聞くパターンの)不均等な結果からきたものでもある。

女子校で過ごしている間、男とか女とかを意識することはなく、男女というよりまずは一人の人間。それぞれの志向と嗜好を持ち、多数のクラスメイトの中から自由に人間関係を構築していく。文化祭などの場でも、男女両方の役割(といってよければ)をこなし、演劇などの場であれば(特に奇をてらうわけでなく)女役、男役の両方をこなす。

六年間、実り多く楽しく過ごせるということについては、自信をもって娘に「お奨め」できるけれど、その後、シャバに戻ってきたときにカルチャーショックで苦労する人はやっぱり多いと思う。逆に共学校出身の人は、経験豊富な分、それからの「シバリ」があって見えなくなってるところもあると思う。なんだかんだで「女子校出身」がトータルプラス、と思ってもらえるのかどうかは、今の私の年くらいになったはなひめに聞いてみたい。

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