アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

自由度の配分を考える-ショパン前奏曲No.13(録音有)

2010年09月12日 | ピアノ
さて、ショパン前奏曲シリーズ、予定より間が空いてしまいましたが…

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何をしていたかというと、弾いては録音して気に入らない…ってのを繰り返していたわけです。格闘の相手はNo.13。別に譜ヅラが難しいわけじゃないんですが、前奏曲の中では比較的規模の大きな曲です。演奏時間でいうと、「雨だれ」の次くらいかな。

どう気に入らないかというと、どうにもこうにもまとまらない感じなのね。流れが悪いんです。聞いてると、だからどうした、ってセルフツッコミ入れたいくらい。ぐちゃぐちゃしている。

それで、見開き二ページとはいえ、このくらいの長さと「構造」を持った曲だと、やっぱりもっと「ご利用は計画的に」いかないといけないのかなと。なんの「ご利用」かというと、自由度というか滞空時間の配分です。

つまり、こういう曲は、パッヘルベルのカノンじゃないので、決してメトロノームに合わせて弾くようなものではなくて、いろんな「間」をとりつつふんわりゆったり進むものだと思うのですが、かといって、下手がただ好き放題やっていると、「流れが悪い」「何やってるかわからない」という感じになるわけですね。

この曲は明らかに三つの部分に分かれていて、真ん中の部分がとくにゆったり。piu lentoでsostenutoで。ここはやっぱり、「この音が好き」というのを自由に出していくところかなと思うわけです。右手が左手といっしょに「刻む」中声のところがときどき「ゆらっ」とするのとか、左手の幅が「じわっ」と変わるのとかに耳をすませて弾きたい。

「ゆらっ」↓

「じわっ」↑

そしたら全部が野放図にならないように、まず最初の部分ではそんなに停滞せず、メトロノームどおりではないにしても前へ前へ進んでいく感じがほしい。

後ろの部分では、最初の部分にあったパターンが戻ってくるんだけど、いろんな「飾り」がついている。特に、この、絶対届かなくてずらして弾くところね。これはショパンさんが「滞空時間とっていいですよ」といっているということで、たぶんそのように行かせていただいてよいわけです。



ここがきれいにいくと、この曲の〆としてまことにふさわしいんだけど、どうもうまくいかないのは技術上の問題があるのでさしあたりどうしようもない。最後の最後に、真ん中にあった伴奏形が出てきて、ここの左手が



ふっと解決に向かうところ、めちゃくちゃ好き(^-^) ここはじっくり弾いて、ペダルもきっちり踏み変える。

そんなふうに、配分を計画したら、急に弾きやすくなって、なんとかなりそうな気がしてきましたよ。

ようやくアップ→ショパン前奏曲第13番

今、パソコンの音楽ファイル溜めてるところを見たら、
8月5日、8月21日、8月29日、8月31日、9月4日
と、この録音の前にしつこく五個も録音あったよ(^^;;

振り返って聞き比べてみたら、とにかくずいぶん聞きやすくなってました。というか、このしつこい五個分はぶっちゃけほとんど進歩なかったわ(笑)

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コメント (4)
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