アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「下流の宴」から振り返る親子関係

2011年06月07日 | 高専生活
林真理子さんって、女性に対する意地悪な視点でものを書かせたら天下一品。

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ほんと細かくねちっこく書けてます。土曜日に初回分の再放送があったので、「下流の宴」を見てみました。

期待にたがわぬ出来栄えで、ちょっとくたびれた感じの黒木瞳さんがばっちりハマって母親役をやっています。息子は、中堅私立中高一貫校に入ったんだけれども、通わなくなって高校中退、そのままフリーターをして二十歳という設定です。

「ねえ、翔ちゃん、今なら間に合うのよ。今なら大丈夫。家庭教師をつけるぐらいのお金はあるのよ。だから今から頑張って大検受けて、どこかの大学に入ればいいの」
…大学の四年間はとても楽しいし、同じバイトするんだって、大学生のバイトのほうが心にも余裕があるし、まわりだって大切にしてくれる、と説得に説得を重ねる母。

ところが翔は「別にィ、大学行きたいとも思わないし」と反応なし。母親はついブチギレて「この家を出てって、どこへでも行きなさい。もうあんたの顔を見たくないのよッ」。そして翔は家を出て行ってしまう。とまぁ、そんなふうに始まる話なんだけれども。

要するに、親として描いていた、高望みのつもりはない、まったく平凡な人生コース。上流ではないけれど、きちんとしたしつけと教育のできている中流家庭のつもり。それが崩れていく焦り…というドラマで、黒木瞳の演じる母親のイタさがもうこれはたまらないのだ。

見ていてタマラナイのは私は私の立場から(身につまされるというか)もなんだけど、またろうにも強烈だったらしくて、途中でリビングから出て行っちゃった。

戻ってきて、「いやーすごいねぇあのお母さん、どうしてあんなに子どもについて決め付けるような言い方するんだろう。あなたのためよ、って感じで」「ドラマっていうのは、実際に今の世の中で起こらないようなことを描くから売れるの?? それとも起こるようなことを描くと売れるの??」というので、

「そりゃ、大げさには描くけれども、実際に『あるある』ってところを取り上げるから受けるんでしょ」というと、

「だってあんなお母さんいないよね、身近で見たことないよ」というまたろう。

…へ?? 毎日見てるでしょ。ほら、例えばあなたのお母さんなんてそっくりじゃん。

「え、だってけっこう自由にさせてもらってるよ。高校受験のときだって、あのお母さんだったら、進学校と高専受かったとき、高専に行かせてもらえるなんてありえないでしょ」

えっとまぁ、それはですね、またろうの特徴から見て、仮に国公立大学とかに行ける可能性があるとしたらそれは、進学校経由ではなくて高専経由じゃないかと思ったとか、打算ありありですよ。もちろん、またろうが居心地よさそうな環境だと思ったのは大きいんですが、それだって要するにまたろうの成長というものを親の考えから勝手に推測しているにすぎないので。

それに、またろうが結局留年して、こんど留年したら退学だっていう事態になったとき、私が真っ先にしたのは「高認」(昔でいう大検)を調べたことで、もし退学になっちゃったら

「ねえ、またろうちゃん、今なら間に合うのよ。今なら大丈夫。今から頑張って高認受けて、どこかの大学に入ればいいの」って言おうと思ってたんだもん。まんま私ですよあれは。

というか、私は元々すごーく、自分の考える「型」に子どもをはめようとする人だったわけで、それにどうしてもこうしてもハマらなかったのはまたろうじゃないですか。それでいて、その「型」のことも意識してないんだね~。勝手に抜け出してのんびりマイペース。またろう最強だぜっ。

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コメント (18)
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