まぁ私ら世代の人はたいていそうだと思うけど、小さいころ、ピアノといったらヤマハだったでしょ。
←楽器に教えてもらうことはたくさんある
母は「街のピアノの先生」してたけど、レッスンで使っていたのはヤマハの、しかもアップライトですよ。当時はそういうもので、まったく疑問には思いませんでした。発表会とかで弾くのはグランド。でももちろんヤマハ。
嫁入り道具(死語?)として買ってもらったのはヤマハのアップライト。今もいる「やまちゃん」。つまり、やまちゃんももう若くはない、30歳を超えましたがこれはこれでいい楽器なんです、今売ってる新品のヤマハよりは丁寧に作られてるらしい。
大人になってピアノ再開しても、教室のレッスンで使われるピアノはやっぱりヤマハ…の、やっぱりアップライト。もう21世紀だけどね。でも、そのことには何も疑問を持たなかったよ。けど、メンテがひどくてね…戻らないキーがある、音程が狂ってるのはデフォで、うちのやまちゃんのほうがずっとよかったので、「ヤマハ音楽教室」を名乗るならちょっとはなんとかしろよ、とは思ってたけど。
習い始めて2年くらいたったころ、先生の先生(留学前、日本の音大でついてた先生)のピアノソロリサイタルがあって聞きに行った。津田ホールという500席弱の、とても音響のいいホールで、ベヒシュタインのグランドで演奏されていたのが、シューマンとベートーヴェン。シューマンも繊細でとても美しかったけど、特に印象的だったのはベトソナ28。
えっ、こんなに私好みのベトソナがあるんだ、と思った。
私の先生と、先生の先生は、音楽が合わなくってかなりたいへんだったらしいけど、とにかくめっちゃ逆方向であることはよくわかった。先生の先生のほうは、細かい小さい音の表現に絶大な自信を持っている感じで、「いくら大きい音を出しても汚くならない自信がある」という先生とはそりゃ合わなかったんだろうなと。私の好みがどっちかといえば、そりゃ、ねぇ…
それで、そういう演奏をする人の選ぶ、ベヒシュタインというピアノに、興味は持ったけれど、そんなコンサートで使われるグランドピアノじゃ、自分に何か関係があると思わないから、それ以上何かってことはなかった。
そして、突然具体的に自分に引き寄せて考えるようになった衝撃の出来事。保育園でこじろうと同じクラスだった子のお母さん、いわゆるママ友が、新しいピアノを買ったというので弾かせてもらったのが、新品のベヒシュタイン。の、アップライト。
そのときは、ピアノ再開から4年くらいたったあたりかな? とにかく、そこまでに弾いた曲の楽譜をありったけ持って行って、片っ端から弾かせてもらったの。うちのこ(やまちゃん)と全然違う!!
響きが美しいということもともかく、弾き方によって多彩な音色になるのがともかくおもしろくって、これは、弾いているときの幸せ度がハッキリ違うと思った。
…これは、買わなきゃ!!
その時聞いたお値段から、だいたい250万くらいあればなんとかなるのかな? という感じで、そこからピアノ貯金を始めた私(*)。
だいたい、ピアノを買うというのは、その値段の問題がひとつ、置き場所の問題がもうひとつあるわけだけど、アップライトの場合は、置き換え(買い替え)ということであれば問題ないので、考えるハードルが低かったんだよね。
それから、試弾の会に行って「ヤマハ/スタインウェイ/ベーゼンドルファー/ベヒシュタイン」の一気弾き比べをしたり、機会があるたびにいろんなピアノを触りにいって、とにかく、
ピアノには個性がある。
ということがいやっちゅうほどわかって、ベヒといってもいろんな楽器があり、状態(メンテ)によっても印象が変わり、ほんとに音色との出会いって一期一会。
そしてめるちゃんとの出会いで、ビビビと来て今に至る。結果的に、うちに迎え入れたのはベヒじゃなかったけど、ピアノってヤマハだけじゃない、ってことを教えてくれたのは、ベヒシュタイン。
必ずしも、うちにおいとく「この(たった)一台」として、私が求めているのはベヒシュタインじゃない、ということもわかった。
けど、たとえばプロコのロミジュリで、多声のごちゃごちゃしたところがどうもしっくりこなくて悩んでいた時、ベヒシュタインで弾いたら「あぁ」ってなったりして、要所要所で何か教えてくれるのも、ベヒシュタインなんだよね。
そんなこんなで結局、いくらめるちゃんが好きでも、あちこちのピアノを弾きにいくさすらいの旅はやめらられないよ。
宝くじが当たったら、ベーゼンもベヒもうちにおいとこうとは思うんだけどね…(もちろん家から買い直すんです)
(*) 結局、その貯金はベヒのアップライトではなくて、シンメルのグランドになったんだけど、そのほかに、やまちゃんにつけた消音ユニットと、チョビくん(バイオリン)を買ってるんだからぜんぜん勘定は合ってない(爆)
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母は「街のピアノの先生」してたけど、レッスンで使っていたのはヤマハの、しかもアップライトですよ。当時はそういうもので、まったく疑問には思いませんでした。発表会とかで弾くのはグランド。でももちろんヤマハ。
嫁入り道具(死語?)として買ってもらったのはヤマハのアップライト。今もいる「やまちゃん」。つまり、やまちゃんももう若くはない、30歳を超えましたがこれはこれでいい楽器なんです、今売ってる新品のヤマハよりは丁寧に作られてるらしい。
大人になってピアノ再開しても、教室のレッスンで使われるピアノはやっぱりヤマハ…の、やっぱりアップライト。もう21世紀だけどね。でも、そのことには何も疑問を持たなかったよ。けど、メンテがひどくてね…戻らないキーがある、音程が狂ってるのはデフォで、うちのやまちゃんのほうがずっとよかったので、「ヤマハ音楽教室」を名乗るならちょっとはなんとかしろよ、とは思ってたけど。
習い始めて2年くらいたったころ、先生の先生(留学前、日本の音大でついてた先生)のピアノソロリサイタルがあって聞きに行った。津田ホールという500席弱の、とても音響のいいホールで、ベヒシュタインのグランドで演奏されていたのが、シューマンとベートーヴェン。シューマンも繊細でとても美しかったけど、特に印象的だったのはベトソナ28。
えっ、こんなに私好みのベトソナがあるんだ、と思った。
私の先生と、先生の先生は、音楽が合わなくってかなりたいへんだったらしいけど、とにかくめっちゃ逆方向であることはよくわかった。先生の先生のほうは、細かい小さい音の表現に絶大な自信を持っている感じで、「いくら大きい音を出しても汚くならない自信がある」という先生とはそりゃ合わなかったんだろうなと。私の好みがどっちかといえば、そりゃ、ねぇ…
それで、そういう演奏をする人の選ぶ、ベヒシュタインというピアノに、興味は持ったけれど、そんなコンサートで使われるグランドピアノじゃ、自分に何か関係があると思わないから、それ以上何かってことはなかった。
そして、突然具体的に自分に引き寄せて考えるようになった衝撃の出来事。保育園でこじろうと同じクラスだった子のお母さん、いわゆるママ友が、新しいピアノを買ったというので弾かせてもらったのが、新品のベヒシュタイン。の、アップライト。
そのときは、ピアノ再開から4年くらいたったあたりかな? とにかく、そこまでに弾いた曲の楽譜をありったけ持って行って、片っ端から弾かせてもらったの。うちのこ(やまちゃん)と全然違う!!
響きが美しいということもともかく、弾き方によって多彩な音色になるのがともかくおもしろくって、これは、弾いているときの幸せ度がハッキリ違うと思った。
…これは、買わなきゃ!!
その時聞いたお値段から、だいたい250万くらいあればなんとかなるのかな? という感じで、そこからピアノ貯金を始めた私(*)。
だいたい、ピアノを買うというのは、その値段の問題がひとつ、置き場所の問題がもうひとつあるわけだけど、アップライトの場合は、置き換え(買い替え)ということであれば問題ないので、考えるハードルが低かったんだよね。
それから、試弾の会に行って「ヤマハ/スタインウェイ/ベーゼンドルファー/ベヒシュタイン」の一気弾き比べをしたり、機会があるたびにいろんなピアノを触りにいって、とにかく、
ピアノには個性がある。
ということがいやっちゅうほどわかって、ベヒといってもいろんな楽器があり、状態(メンテ)によっても印象が変わり、ほんとに音色との出会いって一期一会。
そしてめるちゃんとの出会いで、ビビビと来て今に至る。結果的に、うちに迎え入れたのはベヒじゃなかったけど、ピアノってヤマハだけじゃない、ってことを教えてくれたのは、ベヒシュタイン。
必ずしも、うちにおいとく「この(たった)一台」として、私が求めているのはベヒシュタインじゃない、ということもわかった。
けど、たとえばプロコのロミジュリで、多声のごちゃごちゃしたところがどうもしっくりこなくて悩んでいた時、ベヒシュタインで弾いたら「あぁ」ってなったりして、要所要所で何か教えてくれるのも、ベヒシュタインなんだよね。
そんなこんなで結局、いくらめるちゃんが好きでも、あちこちのピアノを弾きにいくさすらいの旅はやめらられないよ。
宝くじが当たったら、ベーゼンもベヒもうちにおいとこうとは思うんだけどね…(もちろん家から買い直すんです)
(*) 結局、その貯金はベヒのアップライトではなくて、シンメルのグランドになったんだけど、そのほかに、やまちゃんにつけた消音ユニットと、チョビくん(バイオリン)を買ってるんだからぜんぜん勘定は合ってない(爆)
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