アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

足を取られて転ぶガボット

2018年03月26日 | ピアノ
おゆき先生レッスンの続き。サラバンドのほか、ガボットも初レッスンでした(バッハ フランス組曲第五番)。

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サラバンドが終わって、さてガボットを弾き始めたら、これがびっくり(o_o) まったく弾けない。

「弾けない」というのは、素敵じゃない、残念な演奏とかそういうレベルの話ではなくて、ハイ、ぜんぜん音自体並ばないという意味の「弾けない」です。

これ、すでに練習会では「3回」弾いてるのですが…

サラバンドはゆったり系ですがガボットは軽快な曲で、なので私が人前で弾くと「ミスタッチ多め」になりやすいですが、それでも軽やかに、かわいらしくは弾けてたと思うんです。二つの会で(別の人に)ほめられたのはガボットだけだし(^^;;

ところがものすごくアレアレアレな状態に…

気を取り直してもう一度弾かせてもらいますと、まぁ弾けたは弾けたけどかなり鈍重なガボットに(-_-;; こんなんガボットちゃう

どうやら私の弾き方に問題があるらしく、打鍵の動作のかなりの部分が「手の甲」部分の上下によっているから弾けない。ということで、手の甲はほぼ一定に「指だけ下ろす」動作で打鍵する方法(*)を確認。それで弾き直してみますと、

なんと、かわいらしく鳴りますよ!!

ちゃんと軽い音がきれいに響きます。そうやって弾けているときは、特に鍵盤を重く感じることもなく、弾きにくいとも感じません。

ところが、私がしていたいつもの弾き方(というか、意識することもなかった弾き方)では、ぬかるみに足をとられて転ぶガボットになっちゃうんです。めるちゃんでもスタインウェイでもヤマハでも、特に問題ない…少なくとも主観的には問題ないように聞こえたんですがね。


家に帰ってきてから、めるちゃんでその弾き方を試してみますと、確かにより良い音がするようです。ただしその差はほんのかすかなもので、おゆき先生のうちのピアノの反応とはまったく異なります。

いやー、めるちゃんはキャパ広いよ!!(^^)
多少へたくそに弾いてもキレイに鳴るいい子。

けど、この弾き方を練習するには不向きかしらねぇ…(弾き方が戻っちゃってても音からはあまり気づかない)


(*) 書いてて、この表現が適切かどうかよくわからないのですが…実際のところ、鍵盤上に目に見える違いというのはソコにあるのですが、より根本的な問題は体重(含む、手の重さ)の支え方にあるようです。



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言葉のない曲(フランス組曲サラバンド)

2018年03月24日 | ピアノ
今日はおゆき先生のところでレッスン、フランス組曲のサラバンドからスタート

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すでに何回か人前で(練習会)弾いてしまいましたが…レッスンは初めてです(手順前後)

私が一回弾いたら、おゆき先生が
たぶん「予想より」マシだったらしく
悪くない、地力があがってきたというようなことを言いました(^^)

ただ、どう弾きたいのかの方向性がいまいちわからんと…

それで、穏やかな曲だけど「ひっそり」じゃなくてせっかく舞曲だしノリよく歌う感じで弾きたいと

ここんとこ「歌詞のある曲」「詩のある曲」の話をしていましたが、フランス組曲はそのいずれもない曲ですね。それを歌うときは何を考えればいいのかということですが、

まず鉄則は拍子が生きるようにすること。

小節の頭や、拍の頭から始まる音もあり、そのいずれでもない音があるけど、
特に「ざんねん」な事故というのはいずれでもない音をがつっといってしまったとき(o_o)

小節の頭や、拍の頭に音がないときは、自分でそこをしっかり感じておくのがだいじ。

結局のところ「(声に出して)うたって」みて弾けば大きな間違いはない。

とはいえいくつかの声部があり全部は手が(声が)回らないから難しいのですが、
試しに左手がややこしいところ(片手の中にも複数の声部があるところ)を取り出して
両手で協力してゆっくり弾いてみると、あらちゃんときれいに弾けましたね(^^;;

つまり自分の中にある理想の歌い方(と思うもの)に大きな問題はないので
ただそれが合わさったときに忙しくていろいろオロソカになってしまうわけだから、
まぁときには分解確認などをして隅々配慮していく、と。


ところでそうやって「歌って」みると、歌詞も妄想もないのに、ちゃんといろんな表情というか変化がついていくのがおもしろいところで、
・拍子
・音符の長さ
・音の上がり下がり
・フレーズの終わり

そんなあたりを総合してだいたいフレーズのかたちが定まっていく。ような気がする。
前はそこいらへんがどうもピンとこなくて「そんなことあるん??」と半信半疑だったのが(^^;;
今は「まぁこうだよね」と思える部分が増えて
おゆき先生が言った「地力が上がった」はそのことを指していると思うんだけど。



音符が連続で3,3,,と並んでいくところがまず目立ちます。こうなるとかなり粘っこい感じで、そう「さささっ」とは行けない。

37小節目から、両手の音の高さがだんだん離れていき、
38小節目では「ラシド『ド』シラ」でその距離最大を迎え、その後はまた近づいていく。
さらに、左手はひとつの音だったのが二重になり、
右手は「レシラソファミ」でもう一度上がりなおし、
曲の最後へ向かっていく。

実に表情豊かにできているなぁと思います。


考えてみれば、歌詞のある曲の場合、まず歌詞がなくても旋律が持っているそういう表情というのがあって、
そこへさらに歌詞が乗っているので、
旋律と歌詞が合っていなければ歌いにくいし、
合っていればそれは最高、ってことになるだろうと。

歌いにくい歌詞ってあるよね??
(「奇跡の海」は歌いやすかったよ)


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言葉と音楽表現

2018年03月23日 | ピアノ
歌詞のある曲を弾いたり、詩のある曲を弾いたりしたのがたいへん楽しめたので、でもピアノ曲の大半はそういう「言葉」には直接の関係を持たないわけで、言葉の力を借りなくても豊かに表現できるというのが(ピアノ演奏の)「正統派」なのかな? というようなことをつらつら考えておりましたところ、

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そんなタイミングで昨日は声楽のコンサートでした。

つまりは歌詞があって歌う、言葉には意味があってそれが通じるというのが前提の音楽です。

しかし昨日のコンサートはオール「ロシア」でして…

ラフマニノフ、チャイコフスキー、ムソルグスキーなど、歌詞は全部ロシア語(o_o)
ひとっこともわかりません。(あ、たぶん「にぇっと」とかいってるのは否定)

ダルゴムィシスキーという、ダンゴムシみたいな名前の作曲家の「粉屋」って曲があったんですが、プログラムに載ってた説明によれば「酔っ払った粉屋がうちに帰ってくる、と見慣れない靴が。奥さんからこれは「バケツ」だといわれ、今までコツコツ生きてきたが、こんなことは初めてだと嘆く」という歌です。

ロシア語で歌っている以上、直接その言葉の意味は私には伝わりませんので、まぁ結局のところ心の中で歌詞つきで歌いながら旋律をピアノで弾いているのとあまり変わらないというのが理屈のようにも思えますが、やはり実際に聞いた感じはかなり違うものです。

(私にとっては)意味が解読できてないにしても、(ほんとうは)なんらかの意味を持つ言葉というものが、明確に旋律のある部分にハマっているわけで、具体的な事物や感情が、器楽のみの曲より密度濃く発せられているような感じです。

そう感じるのは、ひとつには歌が歌われるときに歌詞があるだけでなく、動作や表情などで豊かに彩られているからかもしれません。「粉屋」を歌うときには、酔っ払った千鳥足とか、びっくりとか、不快とかそういう表情もくるくる変えて演技していましたから。

そういえばピアノを弾くときも百面相している人とかいますけど、まぁいちおうは邪道というか、別に無表情で弾けというのではないけれど、音で伝わらない分は公式には無効(表現されたとして勘定しない)みたいなところがありますね。

でも声楽では動作や表情で演技することで伝わるのもぜんぜんアリで、むしろそういう練習も真剣にしているんだと思います。

ピアノも、歌うように弾けとか歌って弾けとか、歌の心とは通じるものがあるはずなのでしょうが、表現のあり方というのは似ていたり違っていたりする…違っている部分は「言葉との密着度」というのが大きいように思うのですが、だからきっとピアノやってる人が歌もやるのはいいことがあるでしょうね。歌のレッスンも受けてるピアノ関係のマイミクさんがそんなこといってた。

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歌詞のある曲、詩のある曲

2018年03月22日 | ピアノ
昨日の練習会、一曲目に弾いた「奇跡の海」は歌詞のある曲です。

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元々がカラオケで歌って気に入った曲だものね。構成そのままの編曲なので、一番から三番まで、ピアノ譜にもちゃんと歌詞が書かれています。

弾き語りができるかってーと…(^^;; そもそもそんな器用なことはできないのですが、それと転調されてて音域が合わないのでその面からも無理です。ですが気持ちで「歌う」ことはできますので…

「あーいこそ みつけだしたきせきよー♪」
とか心の中で歌いながら弾くと、なんとなくいい感じで弾けるような気がします。フレーズの形が自然と整うというか。ま、あんまり歌詞に気を取られすぎると事故りますのでほどほどにやってますが。聞いている人は、もちろん具体的な歌詞の内容がわかるわけはないのですが、なんとなく、ピアノ弾いてる人が心の中で歌ってるか歌ってないかくらいの区別はつくんじゃないかな。どうだろ。確認したことないけど。

そして、昨日の練習会、最後に弾いた「15のハンガリー農民歌よりバラード」は詩のある曲です。「バラード」だからね。

バラードといっても、ショパンのバラードの場合は、インスピレーション元となる詩があったとしても、曲の各部分が具体的な情景を描写しているというものではないようですし、歌詞をつけて歌うようなものではありませんね。

でもバルトークのバラードの場合は、民謡を採取してそれを材料に作曲しているので、元々は歌詞のある歌なのです。巻末にまとめて載っていました。日本語でないのでどのみち歌えませんが、日本語訳がついています。

アンゴリ・ボルバーラは
スカートを仕立てさせた
前は短くなり
後ろは長くなっていった

…これで1番。1番からえんえん23番まであります。バルトークのバラードは確かに短い旋律を繰り返す曲ですが、23回まではありません。変形しているところが多いのでわかりにくいけど10回かそこら。やはり逐一対応するようなものではないようです。ただ、全体のストーリーと曲は対応しているように聞こえます。

上の歌詞(1番)はなんのこっちゃという感じですが、要するに未婚の娘のお腹が出てきたっちゅう話です。最初のほうでは「仕立て屋さんが下手に仕立てた 針子が下手に縫った このメイドが下手に着せたのよね」とか下手な言い訳をいくつかしていますが、そのうちごまかしきれなくなって「何を隠しましょう 白状しましょう ジェンジュヴァーリ様のせいでおなかがふくれたのです」ってことになります。

それで娘は牢屋に入れられて、「飲まず、食わず、眠りもせず」、具体的方法は書かれていませんがとにかく自殺する(自殺直前には恋人に手紙を書く)。ジェンジュヴァーリが来たときにはもう娘は死んでいて、彼はナイフで自分の心臓を突いて自殺する。と、なかなか派手に陰惨なストーリーです。

曲は、シンプルにユニゾンの旋律で始まり、だんだん伴奏が膨らんでいき(言い訳が苦しくなっていくあたりか?)白状して牢屋に入る(どんがらがっしゃん)ところまでが前半ですかね。後半の入り口で、澄んだ高音のオクターブが出てくるところは、牢屋の高窓から見えたお月様のたたずまいなのかなと(これは勝手な妄想)、そして悩みのうねりがありつつ娘の自殺、それを受けて今度は男性の嘆きと怒り…怒りがあるのかどうかはどうもよくわからないんですが…ナイフが取り出される引き裂くようなクライマックス、死後の世界で結ばれることを信じる愛の昇華と、結末(心臓ひと突き)。

曲との対応は私の妄想に過ぎず、正解かどうかわからない(というか正解があるかどうかもわからない)のですが、なにかそういう妄想があるとどう弾きたいか、特にどう間を取る(あるいは取らない)ということが考えやすいのでこれはおもしろいなと思いました。

昔は「妄想」苦手でキライだったのよねぇ。どう妄想していいかわからないし、仮に妄想をしても演奏とどう関係があるかわからなかった。今も妄想は下手だけれども、妄想が浮かべば、楽しく演奏できるようになったんだから…人は変われば変わるものです。

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シューマン成分多め

2018年03月21日 | ピアノ
今日も今日とて、マイミクさん宅で練習会…

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昨日の発表会でお会いした方々とびみょうに重なってます(^^;; みなさん連日熱心ですわね。って私もか

曲は、

奇跡の海(ロードス島戦記)
バッハ/フランス組曲第五番よりアルマンド、サラバンド、ガボット
バルトーク/ 15のハンガリー農民歌よりバラード
(今日もバルトーク普及に努めました)

にしました。土曜日に弾いたのと、昨日弾いたのの合体版ですね。(ほかにどうしようもないっていうか)

「ロードス島戦記」ってなんですか、って質問が出たのですがアニメらしいが見たことがないとしか言いようがなく、代わりにshigさんが解説(?)してました。元々は小説で、それからアニメ化やゲーム化がされたそうです。ハイ

なぜこの曲かというと、まぁ私は自分でアニソンとかチェックしてるわけじゃないのですが、子ども(たち)が家でいろいろ歌ってますので、それを聞いた中でいいなと思ったものを家族カラオケで歌ったりして、それで「奇跡の海」はすごい(声質に)ハマったというか高得点が出ましたので気に入ったというようないきさつでございます。

今日のピアノは弾きやすいスタインウェイで部屋のスペースもゆったりして素敵な響き、気分よく弾けます。

「押ささった」のはけっこうありましたが気分よく弾いてたおかげで流れを止めずにさらさら行けることが多かったです。
(「押ささった」は北海道弁で押すつもりはなかったのに何かのせいでそうさせられちゃった的なニュアンスがあるそうで、ブログ「ピアノが下手な『100』の理由」のかつさんに教えていただきました)

ところで、今日もシューマンを複数聞いたのですが(クライスレリアーナ、幻想曲)、
昨日もたっぷりシューマンを聞いたんです。

ウィーンの謝肉祭の道化、クライスレリアーナ(の、別のところ)、それから子供の情景全曲というのがありました。
それもそれぞれ魅力的な演奏で…

なんか聞いてるうちに体内のシューマン成分が増えてきまして(^^;;

特に幻想曲(第三楽章)、今生のうちに弾いてみたいものです。

子供の情景は、ひとつひとつは小品ですけど、これを全部通して聞くとこれがバラエティーに富んでいて、しかもひとつの世界を作っているようで、とってもイイんです(^-^)

バルトーク一段落したところで、さて次は子供の情景かなという流れができました。

まだ「子供の日は子供の情景」イベントで何を弾くかは決まってないんですがね
(どのみち全曲弾こうとしているので、希望者がいない曲を弾こうと思って)
だいたい希望が出たようなのでもう割り振っちゃおうかな。


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