今回は王冠の紋章入りのハンカチが三枚も入荷!それぞれの紋章の違いをお楽しみ下さい。
両腕を掲げた形がクラウンを形作っている大変興味深い紋章。 たなびくフラッグにはラテン語で“GODEFRIDUS ATAVIS DEDIT(「祖先が神の平和を与えた」の意)”の文字が刺繍されています。(このラテン語、なにぶんラテン語に明るくない私が訳したものですので、何かもっと良い訳がありましたら、どうぞこちらまでお知らせ下さい。)19世紀になっても、教養あるヨーロッパの人々の間では、まだこうしたラテン語が身近にあったのですね。紋章の刺繍はもちろん、ザクロと思われる実ものの刺繍もチャーミングです。どうぞ こちらのページで全体像をじっくりご覧下さい。
男爵家と思われる王冠の紋章と麻の葉をかたどったと思われるホワイトワーク。日本でも麻の葉は伝統的な文様ですが、ヨーロッパでも使われていたとは思いませんでした。そんな点も興味深いハンカチです。縁が優雅に波打った薄いローン、全体の可憐な雰囲気も素敵です。 縁を飾るヴァランシエンヌも葉っぱ模様になったこちらも興味深いハンカチです。どうぞこちらのページでゆっくりご覧下さい。
王冠の九つの丸いパールは侯爵家の紋章、その下に華麗な花文字を組み合わせたモノグラム。ハンカチのコーナーを飾る植物模様も繊細さを極めた刺繍です。この草花模様はすべてサテンステッチによるもの。まるでアウトラインのように見える部分もすべてステッチによるものです。こちらもホームページでじっくりどうぞ。
とにかく豪華!露草と思われるお花模様とレースのようなリボン模様を組み合わせたホワイトワークのハンカチです。刺繍の繊細さも素晴らしいのですが、その立体的な細工も目を惹きます。所々加えられたニードルの細工もポイントです。こうやって全体像で見ると、レースのようなリボン模様と縁を飾るヴァランシエンヌレースの模様が呼応しているのが分かります。細部の拡大画像はこちらでご覧下さい。
19世紀のアランソンらしい動きのある華麗な模様のレースです。お花にガーランド、豪華なニードルの細工と見どころもいっぱい。是非ルーペでぐっと近寄ってご覧いただきたいレースのひとつです。まずは こちらのページでご覧下さいね。
今回はアランソンが何点か。このレースは上のアランソンとはまた違ったタイプ(密かに「可憐系」と呼んでいます。)のレース。ガーランドが連なった模様が可憐でいながら、ふんだんに施されたニードルの繊細な細工と組み合わせると豪華な雰囲気です。
こちらのポワンドガーズは、花びらがポケットになったポワンドローズ。レースの技法が完成されて、レースが一番華麗で繊細だった頃の趣が感じられる1点です。貝を模したロココ模様と薔薇の組み合わせが優雅ですね。