さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

タダ働き?

2009-12-05 | 日常生活

 ここ最近、明け方に買付けの夢を見ながら目覚めることが多いのです。連日のように、夢の中で、フランスの買付け先でアンティークを物色していて、なぜかいつも可愛いものを「お~!可愛い!!GET!」と手に入れてニッコリ、というところで必ず目が覚めます。

 ある日は、可愛いロココの付いたシルク製のフランス雑貨だったり、また別の日は素晴らしいレースだったり…。夢の中とはいえ、必死に物を探していて、好みの物を見つけると、これまた必死に状態を確認して、たいてい「やった~!」と物を手に掴んで喜んでいるところで目が覚める、というパターンが多いのです。(笑)

 「あぁ~、またタダ働きしちゃった!」と思いながら目が覚めるそういう時は、目覚めたばかりなのに既にひと仕事した様な気分。起きた後も、「あぁ、あの雑貨可愛かったな。」とか「あんなレース出てこないかな。」などと、鮮明な記憶をいつまでも思い出していたりします。

 必ず「見つけられて嬉しい!」という感情で夢が終わるところが不思議なところ。これって夢占いで何か意味があるのでしょうか?(笑)どなたか分かる方教えてください! 

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紅葉散歩

2009-12-04 | 日常生活

 今日は朝からご近所の揚輝荘(ようきそう)へ河村に誘われて散歩へ。今年最後の紅葉を楽しみました。自宅から自転車を走らせるとすぐ。ここ揚輝荘は、名古屋の覚王山という門前町の北側に位置する旧伊藤次郎左衛門の別荘です。

 名古屋以外の方には、「伊藤次郎左衛門」と言ってもピンとこないかもしれませんが、名古屋発祥の百貨店松坂屋の創業家伊藤家では代々、「伊藤次郎左衛門」を襲名することになっていて、この別荘は第15代目の伊藤次郎左衛門が、大正から昭和の初期にかけて、約1万坪の敷地内に30棟を越える建物を移築・新築し、庭は修学院離宮を模したという、今から考えると想像を絶する広大な別荘だったようです。

 移築されたものの中には、尾張徳川邸から移築されたお茶室や大石内蔵助縁ゆかりの建物、享保年間(1716~36年)の茶室や貞奴が住んでいた邸宅、500年ほど前の栗の木造りの民家等々、様々な貴重な建物があったそうですが、戦災で大半が焼け、現在はその一部が残るのみ。戦後にはG.H.Qに接収されていたこともあります。広大だった敷地も、今ではマンションに変わり、敷地は南北に分断されてしまいました。

 私が子供だった頃、こっそり敷地内に入って遊んだのも懐かしい思い出。そんな揚輝荘も2006年に名古屋市に土地建物が寄贈され、一般公開されて、普段から自由に入れるようになりました。今日はそんな揚輝荘のご紹介です。

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伴華楼(ばんがろう)は尾張徳川家から譲り受けた茶室に洋室を増築したもの。伴華楼とは「バンガロー」のもじりだそうで、その山小屋風の雰囲気が、沢山の木々が茂る緑の濃い庭園によく合っています。

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こんなところに山小屋風の趣が。鱗状の下見板を張った外壁に、お洒落な市松模様は暖炉の煙突。木をふんだんに使ったデザインがまさに「バンガロー」というイメージですね。

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修学院離宮にある千歳橋を模した白雲橋。その昔は、ここに真っ白い鶴が飼われていたのだそうです。なんと風流なことでしょう。お月見で有名なこのあたりでのこと(現在でも観月町とか月見坂という地名が残っています。)、きっとここで観月会を催したに違いありません。

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三賞亭は当時名古屋の茶屋町にあった伊藤家本宅から移築された煎茶用の茶室。(茶屋町っていったいどこにあったのでしょうね?そう思って調べてみましたら、どうやら現在の長者町の辺りだったようです。)この建物が揚輝荘の最初の建物であったようです。裏手に回ると、木戸にペンキで“KEEP OUT”の乱暴な文字が。G.H.Q.に接収された歴史が思い出されました。

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三賞亭の内部から外を眺めた様子。開け放たれた障子から見える風景は、まるで日本画で描かれた一幅の絵のような美しさでした。

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こんなご近所で紅葉狩りが出来るとは。もう今年最後の紅葉でしょうね。また桜の季節にも是非出掛けてみたいと思います。

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新着レースを更新しました!

2009-12-02 | アンティーク

 お待たせしました!レースのページを更新しました。今回はなんといっても沢山のアイテムが、19世紀の華やかで華麗なレースに加えて、それよりもさらに前の時代の興味深いレースも入荷しております。どうぞゆっくりご覧になって下さい。

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ホワイトワークは私も大好きなアイテムです。じっくり見てみると、本当に緻密で細かなステッチが施されていて、「こんなところにも!?」と驚いてしまいます。技法はもちろんのこと、デッドストックと思われる美品なのもおすすめです。

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羽を広げたエンジェルがあちこちに飛ぶこのイタリアンレースには、古いものだけが持つ味わいが。エンジェルの素朴で可愛い表現を目にする度、思わず顔がニッコリしてしまう、そんなレースです。両端が綴じてある完成品である点もポイントです。

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本当に18世紀のレースって素敵!そんな思いを強くするごく繊細な糸で織られた霞のようなレースです。実際にこの繊細さを目で見て、独特の質感を触って確認していただければ、と思います。この長いサイズも魅力的です。

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ポワンドガーズのファンが前回入荷したのはいったいいつだったでしょうか。あれからずっと探してやっと見つけたこのファン、今回入荷したものは、シルクのボックス付きの豪華な物。 本当に美しいとしか言いようがありません。こんな繊細な物を舞踏会で手にしていたなんて…ソコツ者の私にはちょっと無理かもしれません。

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フラワーバスケット柄のポワンドガーズが入ったのは初めてのことかもしれません。可愛い模様でイチオシ、ポワンドガーズの中でも自慢のアイテムです。

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19世紀に再現されたヴェネチアンは、ある意味19世紀的でない密度の濃さが印象的です。様々なニードルの技法を駆使して作られた秀逸なレースです。

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どちらのキャミソールも現代人にも着用いただけるgood size。こんなサイズ、こんな良好な状態のものはなかなかお目にかかりません。どちらも着ると可愛いですよ!

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イギリスとはまた違ったチャーミングなフランス19世紀のベビードレスです。フレンチスリーブのお袖の可愛さもポイントですが、大きなおリボンのバックスタイルも可愛い。繊細なホワイトワークのベビードレスです。

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シルクにチュールレースの組み合わせは20年代の物。シルクの甘い雰囲気とチュールレースのお花の刺繍が素敵。パフスリーブもキュートですね。

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繊細なホワイトワークのモチーフは、ノルマンディーレースに組み合わせる ためのもの。デッドストックで状態が良いのもおすすめ、やっぱり額装が良いかしら。素材としてお使いいただいてももちろん良いですが、額に入れても素敵だと思うのです。

 新着のレースは他にもまだ色々!どうぞじっくりご覧下さいね。

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今日から師走

2009-12-01 | 日常生活

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 いよいよ今日から師走。一年ってなんと早いのでしょう!もう年末だと思うと、なんだか気分まで慌ただしくなりますね。

 さて、今日はお客様おすすめのチーズ「マンステール」をサロンの近所にある成城石井で入手し、初めて食してみました。なんでもこのチーズ、私達が先日訪れたアルザスの名産らしいのです。アルザスでも食さなかったという私に、「あら~!サカザキさんが召し上がったことがないなんて…。」ということで、未知なる食べ物への好奇心の強い私は急遽成城石井へ走ったのでした。「よく熟したマンステールを美味しいフランスパンにのせ、赤ワインと一緒に食すとそれは美味!」と教えていただき、早速私もトライ。

 チーズは大好きなのですが、どちらかといえばカマンベールなどのあっさり白カビ系やゴルゴンゾーラなどのブルーチーズが好み(ゴルゴンゾーラに蜂蜜をかけると美味しいんですよね~!)、トマトと一緒に食べるミルキーなモッツァラレラも大好きです。ただし、フランスで恐ろしく臭みのあるブリーの入ったサンドウィッチを買ったものの、あまりの強烈さに食することが出来ずポイしてしまった…という軟弱なチーズ好きですが。(あのブリー、ひょっとして腐っていたのかしら?)マンステールのようなウォッシュ系のチーズは今まで縁がありませんでした。果たしてお味は如何に?

 ただいま食して参りました!!マンステール、ウォッシュチーズ特有の臭みはあるものの、その匂いとは正反対な穏やかでマイルドな味わい。本来でしたら、同じアルザスの白ワインといただくのが正統のようですが、ちょうどブルゴーニュの赤ワインがあったので、フランスパンにつけたチーズと一緒にいただくと、癖になるような美味しさでした。どうしよう、またひとつ美味しいものに開眼してしまったわ。

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