オープンカートのMGCコルト32が長らく不動であったのはデトーネーターに抜け癖がついてしまい用をなさなかったのと、ファイアリングプレートに瑕疵が見つかったからであった。以前にもこんな様のMGC M39を掴まされた事がある。散々発火させればこの部分に一番負荷がかかるのだろう。前のオーナーにとことんまで可愛がられた幸せなGunだったことだろう。
CAWが復刻する.32オートはMGCの物とまったく同じだと聞いて、ブラウザの”カートに入れる”をクリックしてしまったのはまんざらウイスキーのせいだけでもない。
昨日のウェッブログに写真を上げたが、どうもCP-HW版の復刻らしい。箱までCP-HW版とそっくりだ。私のセコハンのオープンカートモデルには、なぜだかCP-HW版の取説のコピーが入っていた。見比べてみるとCAWのものとまったく同じである。MGC版のパーツリストをみてCAWに発注してもまったく問題なく目的のパーツを手に入れられるだろう。もっとも単価がまったく違っているのだが(MGC版の欄外に”9311”と印刷されている。おそらく1993年11月の意味だろう)。
カートリッジをMrH氏のジャンクボックスから失敬したMGC製と比べてみた。まったく同じだ。新造したのか、どこかに眠っていたのか?CAWで買うと7発入りで2,450も払わせられる。MGC時代は12発で1,200だった。デフレーションだというが、この世界には関係ないらしい。
残念なことにブリーチ内のファイアリングプレートのレールの形状が違っている。CAWのファイアリングプレートを乗せてみたが、まったくのボルトオンというわけにはいかない。確証はないがMGCのCP-HW板がこうなっていたからだろう。時代遅れのオープンカートを使い続けるのは骨が折れる。いつかフランキー商店でファイアリングプレートが売りに出ているのを見つけるまで、私の32オートの惰眠は続くことになった。
MGCとCAWで違っている所がないわけではない。
マガズィンがそうだ。MGCは六発しか入らないが、CAWは八発入る。悩ましいのはMGCのマガジンボトムには「CAL.32ACP」と刻印が入っていて見栄えが良い事だ。CAWはつるんとしている。鉄板もMGCのほうが厚い。なのでMGCのマガズィンをCAWに突っ込むと取り出すのが大変だ。
CAWのエジェクションポート側の刻印はのっぺりとして何も打たれていない。もっともオープンカートモデルも”日本のMGCが作ったコルトのおもちゃだ”といった内容の刻印なのだが。