ブランクの場合、接着剤の硬化時間はおよそ2日間を想定している。
勿論、ロッドにラインを通してキャスティングするのは完成後、接着からかなり日数が経ってから。
フェルールの接着は、3時間くらい経てば注意すれば整形が可能。
作業に関係ない部分は、テープで巻いたりバインディングしたり、固定したままで作業する。
仮に完全硬化しても、補強ラップをしないでロッドを繋げば、接着は即座に剥離する。
ブランクとの接合部分はかなり強力に接着するが、中空のフェルール部分の接着代は1ミリほどなので当然。
しかし、完成したバンブーフェルールは、シーズンを通しての酷使にも十分耐えた。
補強ラップと樹脂コートをすることで、強度が飛躍的に向上する。
カーボンロッドも、フェルールが緩んだときメス側のラップをやり直すことで復活することが多い。
考えてみれば、高番手のロッドの大きな力のかかるガイドも、固定しているのは糸と樹脂。
糸を巻いてそれを樹脂で固めるというやり方は、竿作りで普通に使われているが、思いの外優れた技術だ。
↑ 取り付けたフェルールの余分な所を削ってシェイプアップし、補強の糸を巻いた。
ここまで来ると、繋いで振っても問題ない。
あまりやらないが、ガイドを仮止めすればキャスティングもできる。
ブランクの完成はもうすぐなのだが、次の樹脂コートと塗装は年明けだ。
皆様、よいお年をお迎えください。
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