法隆寺南大門から入り、長い参道の向こうに工事中の中門に向かって歩くと、日ごろ見慣れない法隆寺境内が目に入ってきます。
この日は、西伽藍へのお詣りは スルーして、5月18日で、春のご本尊御開帳が終了する日を2日後にして、私の目的は東伽藍の夢殿へとひたすら歩を進めました。
夢殿の八角堂に近づくにつれて、美しい甍の上の宝珠が輝かしく胸がときめいてきます。
法隆寺・夢殿・本尊公開 救世観音菩薩立像特別開帳 18日までなので 16日参詣しました。
東院伽藍と西院伽藍の間の土塀は、好きなアングルです。
膝に故障のなかった時には、法輪寺に駐車して、この好きな土塀の道をしっかり歩いてきたものです。
国宝東大門の上から南への土塀道を写しました。
ここは法隆寺の町と繋がった道路で、障碍者用の乗用車が、数台駐車できるスペースがあります。
国宝東大門
法隆寺・東大門は、「みつむねつくり」という奈良時代の建築技法で建立されいます。
少し聴き慣れませんが、「三棟造り」とは、門の前後に屋根があり、その上にさらに、大屋根を被せる形の建築構造が組まれています。
東大門を潜ると、夢殿の八角円堂のお堂が近づいてきます。
私の町の栄山寺の八角円堂と同じ造りですので、訪れるたび、何か親しみを感じる国宝です。
夢殿に入る前に、国宝の鐘楼を撮りました。
鎌倉時代の建物で袴腰に板が張ってありこの形式のものとしては最も古い云われているそうです。
吊るされている鐘には「中宮寺」と刻印されているそうですがが、この鐘はめったに撞かれる事はないということです。
法隆寺の国宝の中でも秘仏中の秘仏である「救世観音像」に会えるチャンスです。
明治17年まで封印されていた「救世観音像」の春の公開は5月18日までです。
「夢殿秘仏・金に輝く“太子像” - 法隆寺で夢殿・本尊公開救世観音菩薩立像特別開帳」春秋の御開帳を知っていたのですが、
なかなかお詣りする機会がなく、終わりに近いこの日にやっとお詣りすることができました。
飛鳥時代に造られた木像で、手に宝珠を持つお姿をされて、聖徳太子の御等身の像と伝えられ護持されてきました。
法隆寺にお詣りした時に、この夢殿も何度かお参りするのですが、御開帳の時と一致しなくて、金色に輝く救世観音様とお会いできたことは、この日の大きな喜びでした。
長い時間観音様の前で手を合わせて、お祈りする言葉さえなくして、今ここにいる自分の幸せをただただ感謝するのみでした。
うらやましいです。
撮影禁止なのでお姿はカメラに頂けなかったのですが、横にいた外国の人が、ぱちぱちカメラに、それもストロボを使ているのには驚きました。
仏様にはあまりお参りしたことがないですが、
この仏様だけはもう一度お会いしたいですね、
お顔が他の仏様と違うので気に入ってます
その時から救世観音様は、白布で巻かれて保護されていたとか、やや光の乏しい八角堂の厨子の中でも、金色の輝きが厳かだったのが印象的でした。
今度は秋の公開ですね。