石塔に被さるように萩の花が、まだ咲き残っている境内を歩きながら
この花たちの旬の時に訪れたならば、どんなに優しい華やぎに満ちていたことだろう。
来年は萩の季節を選んでこの境内を散策したいと思う。
それでもまだ咲き残っている、萩の花は心なしか寂しさを誘う。
万葉集では萩の花が、一番多く詠われている。その萩が境内の至る所に咲きこぼれるさまは、今は私の中の幻影となっている。
こうして古代につながる古刹の、萩のこぼれ咲く様子は、万葉人がいかに心惹かれる花であったか、花の間を歩きながら想像するのは現世を忘れている自分のようである。
すっかり花の終わった場面は、おどろおどろとして、月の光の中では、どんな風に見えるのだろうか。
一度お返事かいたのに、行方不明。
私は何か書き忘れたのでしょうね。
うっかりさんばかりです。
この境内の萩がみんな咲いている時、お詣りしたらどんなにいいでしょう。
来年は、行きますよ。その元気で毎日過ごします。
ありがとうございました。
そしてそれが終わった後も想像しての短歌、
見事でした。