バジル 9
これが今日撮ったバジルです。3/15日にup したものと同じバジルです。あの頃は、ハダニにやられてどうなることかと思っていましたが、順調に育っていることが解っていただけると思います。昨年の秋の、確か11月初めの暖かさの残る頃に挿し木をして、年を越した「バジル」です。これくらいの大きさならもうすでに市場に出回っているかもしれませんが、一先ず、思惑通りにいったことをご報告しておきます。とりあえず「ばんざーい!!」。
バジル 9
これが今日撮ったバジルです。3/15日にup したものと同じバジルです。あの頃は、ハダニにやられてどうなることかと思っていましたが、順調に育っていることが解っていただけると思います。昨年の秋の、確か11月初めの暖かさの残る頃に挿し木をして、年を越した「バジル」です。これくらいの大きさならもうすでに市場に出回っているかもしれませんが、一先ず、思惑通りにいったことをご報告しておきます。とりあえず「ばんざーい!!」。
バジル 8
前回は2/10にバジルの姿をご紹介しました。あれから1か月以上たちました。何とか生きていてくれています。
おそらく、葉の勢いがなくなったせいでしょう。ハダニに食われてしまいました。今は駆除しましたが、咬まれた跡が残っています。それでも新芽が出てきています。
花を付けるために出てきたのでしょう。もう少し温かくなってから、下の方で剪定して、新しい葉が出てくるようにするつもりです。うまくいけば再度、ご紹介しましょう。
それから、『奇跡だ!!』!!と、1/6 のフェンネルの記事の中で騒いでいた「者」が葉を伸ばして正体を現しました。ご紹介しておきます。「大葉」でした。画像に収めた後、カツオの刺身と一緒に頂くつもりでいます。
こちらの方はすでに花芽をたくさん付けています。環境が悪いせいでしょう。何とか子孫を残そうとしています。
そのほかのハーブたちは、新しい新芽を出して盛んに伸びています。とりわけベルガモットはすごい勢いです。ベルガモットゼリーを「お菓子教室」の皆様に作ろうと今から楽しみにしています。それほどの勢いです。
このブログをご覧になっていらっしゃる方々へ。
最近はお菓子作りに忙しくて更新をほとんどしていませんのに、たくさんの訪問をいつもありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
バジル 7
バジルは健気に生きています。もうすでに「死に体」なのかも知れませんが。何とかこのまま温かくなる三月の末までいてくれたらと願っています。
いつもなら1月までしか持たないバジルののですが、夏に挿し木をした枝が生き残っています。もうすでに2-3度葉を摘んで食べた経歴を持つ優秀な奴です。少しみじめな姿になっていますが、バジルのその後の経過をお知らせするお約束でしたので、ここに画像をご紹介しておきます。アップでとっていますので大きな葉のように見えますが、実際は小さくて少しいじけているのです。
つづく
次回のご報告を3月にできるといいのですが。
バジル 6
シナモンバジル ( Ocimum basilicum 'Cinnamon' )
晩春の若芽
シナモンバジル( Ocimum basilicum , 別名メキシカンスパイスバジル( Mexican spice basil )には亜種のタイバジル ( O. basilicum var. thyrsiflora ) があります。
快いスパイスな香りはメチルシナメイト(桂皮酸、Cinnamic acid )によるものでシナモンの香りがします。クッキー、パイなどの焼き物、パスタ、サラダ、ゼリー、ビネガーに使われています。料理以外にはドライアレンジメントやポプリ※に使います。
次回からはポプリの作り方を特集します。11月内にクリスマスポプリの作り方がUPできればと思っています。
つづく。
バジル 5
バジルには、Ocimum basilicum以外の種に由来するものもふくめ、およそ150 種類の栽培品種があります。香りの主成分はメチルカビコール(タラゴン、フェンネルなどに含まれる)、リナロール(スズラン、ラベンダー、ベルガモット様の芳香)、シネオール(ユーカリ属の植物の精油に含まれる)、オイゲノール(クローブ、ローリエ、シナモンなどに含まれる。)があります。
イタリア料理に多く使われる品種はバジル、バジリコ、スイートバジルの名で知られている。ジェノベーゼバジル (Genovese basil) もイタリア料理に使われる。ほかにレモンバジル (Lemon basil)、ホーリーバジル (Holy basil)、シナモンバジル (Sinnamon basil)、タイバジル (Thai basil)、マンモスバジル (Mammoth basil)、タイレモンバジル (Thai Lemon basil、ライムバジル (Lime basil)、リコリスバジル (Licorice basil)、アフリカンブルーバジル (African Blue basil) などの品種があります。順次、主なバジルを取り上げてゆこうと思います。
アニスバジル、リコリスバジル、ペルシャンバジルと呼ばれている ( O. basilicum 'Licorice' ) をhttps://www.everwilde.com/store/Licorice-Basil-Herb-Seeds.html から引用しました。
リコリスバジルは魚やキャンディ、サラダにリコリスのニオイを付けるのに使われています。上の写真で見えている ”紫色の穂状花序“を使います。
インド、ペルシャが原産地です。
下に取り上げた「窓辺の花飾り」のような使い方をすると、真っ直ぐに伸びる紫色のアニスバジルが生きてきます。
https://garden.org/plants/view/108123/Basil-Ocimum-basilicum-Licorice/ から
つづく。
バジル 4
バジル( It.Basilico、Ocimum basilicum )シソ科メボウキ属。別名メボウキ、sweetbasil。インド、熱帯アジア原産。日本名の “ メボウキ ” は水に浸しておいたバジルの種で目に入ったごみを取っていたためこの名が付きました。イタリア語の “ Basilico ” はラテン語の basilicum由来。さらに遡ると「王」を意味するギリシャ語の basileus ( king ) に行き着きます。しかしバジルの香りが王の住まいに相応しい、或いは王様に相応しい薬、軟膏をこれで作ったからであると言われていますがその語源は明らかではありません。
この時代、1300-1700年ごろは、「緑色」に対する、イメージは「悪魔」を思わせる色だったようです。何故かというと、緑色は若葉や青春を思わせる生き生きとした色なのですが、季節か移ろえばやがて変色し枯れて地面に落ち、しばらくすれば、朽ちて腐る、「死」を思わせる色であったからです。非常に目まぐるしい変化を思わせる色でした。
しかも「緑色」は、黄色と青の染料を混ぜると生じる、「神の行為である、新たな存在をこの世に生ぜしむる行為を、われわれ人間に誤って行わせる、悪魔に導かれた行いでもあったからです。」事実ミラノなどの染色工房では、長い間青の染色場所と黄色の染色場所は離れた作業場(異なった工房)でなされていたのです。それでは緑色に染めるにはどうしたかというと、サフランなどの植物系染料を用いたか、または青と黄色の重ね塗りをしたのです。
ユダの接吻 イスカリオテのユダは黄色のトーガを着ています。1304–06画。ジョット・ディ・ボンドーネ( Giotto di Bondone、1267-1/8/1337、イタリア人画家、建築家)
色は時代によって扱われようが変化します。この時代は、「黄色」は残念ながらあまりいい取り扱いをされていませんでした。
つづく。
バジル 3
バジル」を見ると時々このお話を思い浮かべます。特にバジルを摘み取った後に、きつく匂う香りをかぐと思い出すのです。そして以下の歴代の植物学者達が書いている内容が頭をよぎります。
中世、近世(特に1400年代)は、料理で利用する「緑色の食材」は、このバジルとイタリアンパセリの二つでした。強い、長時間の加熱をしない限りは鮮やかな緑色を提供してくれる食材でした。イタリアンパセリよりも少し明るい緑色のバジルのこの色はまさに「悪魔の色」でした。1400年代に緑色をした悪魔が数多く描かれていることと関連がないとは言えないでしょう。
In the 15th century "Saint Wolfgang and the Devil" by Michael Pacher, the Devil is green. Poets such as Chaucer also drew connections between the color green and the devil.
Illuminated Manuscript, Book of Hours, St. George, Walters Manuscript W.168, fol. 217v detail
1450-1475
イングランドの植物学者ジェラードは “ バジルの葉を食べていればサソリに刺されても大丈夫だ ” と言い,医占星術の大家であるニコラス・カルペッパー( Nicholas Culpepper: 10/18/1616-1/10/1654 )は “ バジルは火星とさそり座の下にあるハーブ故、バジリスクと繋がりのあるBasilicumという名が付いている ” と述べています。
パーキンソン( John Parkinson、1567–1650、イギリス最後の草本学者にしてもっとも偉大なる植物学者 )はバジルとサソリ座の関係を “ バジルは優しく扱うと心地よい香りを出すが、押し潰すと強い香りがサソリを産む。又、バジルを植えたポットやいれものの下にサソリがよく潜んでいる。バジルの若枝がポットの下に残されるとそれがサソリになる。” と説明しています。バジルのニオイがするだけで頭の中にサソリが棲みつくという迷信も残されています。
又ニコラス・カルペッパー ( Nicholas Culpeper、10/18/1616-1/10/1654、イギリスの本草学者、植物学者、医者、占星学者 ) は医占星術書イングリシュ・フィジシャン( 1652 ) とコムプリートハーバル ( 1653 ) の中で“毒液を発する獣に噛まれた時、又はスズメバチなど毒針で刺された時はその場所にバジルを当てれば直ちに毒を吸い出すと述べています。
つづく。
バジル 2
バジルについてはこのブログでもう書いたつもりでいました。思い返せば、1390年ごろに書かれたイングランドの料理書、 ザ フォルム オブ クーリィ( The Forme of Cury 1390 )の解説の一部分に「バジル」について書いた記憶が頭の中に残っていたからでした。ザ フォルム オブ クーリィから一部分引用して、ご紹介しましょう。
『少しお話が飛びますが、この料理書が書かれた1300年後半は “ ガウェイン卿と緑の騎士 ” が世に出た時期とほぼ合致します。(フォルム オブ クーリィはこの物語よりもほんの少し前に出たように言われています。)この物語はアーサー王伝説の後を受けて書かれた物語でこの時代に大いに話題になった物語です。それは次のような書き出しで始まります。』以下引用が続きます。
https://en.wikipedia.org/wiki/File:Gawain_and_the_Green_Knight.jpg より
from original manuscript, artist unknown
“ アーサー王が宮殿で円卓の騎士達と新年の宴を催しているとき、突如、衣服から髪から皮膚、さらには跨る馬に到るまですべてが緑色の騎士が現れ、首切りゲームをもちかけます。自分の首を大鉈でかき斬ってみろと挑み、それでもし自分が無事だったら、それに相応する挑戦を受けろと騎士たちに挑発します。ガウェインはアーサー王の甥であるという理由で円卓の騎士達といつも同席している負い目から、いきなりその場に躍り出るや緑の騎士の首を一振りで斬り落とします。しかし、首から血を吹き出す緑の騎士の胴体は全く動じることなく、おもむろに自分の首を拾い上げ、「1年後、緑の礼拝堂で待っている。そこでお前に仕返しの一撃をくれてやる。」と猛々しく言い残し、首を抱えて走り去ったのです。“ と衝撃的なシーンはこの後の思いもしないストーリィの展開を予告しています。
緑の騎士はモルガンの魔法により緑色の装束に身を包み、不死の身体を持ち、円卓の騎士を試すためにアーサー王の前に現れたのです。このモルガンはかってアーサー王の甥ジオマールと恋に落ち、後にアーサー王の妃であるグィネヴィアの反対で不成立に終わります。グィネヴィアに憎しみを抱くモルガンは後にグィネヴィアと円卓の騎士の一人であるランスロットの情事をアーサー王に密告します。この度は緑の騎士をキャメロット城に送り、グイネヴィアを恐怖で縛り付け、ガウェインを危機に陥れようとしているのです。
つづく。
バジル 1
これは二代目のバジルです。二代目というのは、今年の5/10に苗で植えたバジルの枝を8月に挿し木をして大きくしたものです。
種から育てると日数がかかるので枝を挿して増やしました。夏ほど「すくすくと」と言うわけにはいきませんが、地道に育っています。もう3度収穫しました。
本来なら、とっくに花が咲いて種ができて枯れかかっているところですから「まあいいか!」といったところでしょう?
この先どこまで育ってくれるのか目が離せません。実は三代目もいるのです。
順次ご報告いたします。( 寒さに負けずに育ってほしいなあ!!)
つづく。