キランソウ
キランソウの花が咲きました。とは言ってもこの花は、先日裏のお家から頂いたばかりのものですが。いただいた際に、「十二単?アジュガ?」とも言っておられました。それに「匍匐性とも。直立性のものもある?」とか。いったい何者?と思い調べてみました。上の写真の花は調べた結果キランソウというものでした。
Wikiによれば、「世界中の熱帯 - 温帯地域に約50種が分布する。」ということですから、そんなには大きな種ではなさそうです。紫系,白系の花をつけ、園芸、薬用になるのもあるようです。以下 Wiki 等を参考にさせていただきました。
日本には12種ほどが生息しています。
タチキランソウ Ajuga makinoi
http://mikawanoyasou.org/data/tatikiransou.htm から
キランソウ Ajuga decumbens (シソ科 多年草、生薬名キンコツソウ【筋骨草】)北海道から九州に普通。ロゼット状に育って春に青紫色の花を咲かせる。薬草としても知られ、別名をジゴクノカマノフタという。キランソウ 地獄の釜の蓋。「キ」は「紫[ムラサキ]」、「ラン」は「藍(藍色)」のことで、「紫藍草」。織物の「金襴[キンラン]」に由来。
採取時期; 3~5月の開花期。
主要成分; サポニン、タンニン、フラボノイド配糖体。
効果/効能; 解熱、咳止め、健胃、下痢止め、去痰 開花期(早春から晩春)に全草を採取して水洗いし、乾したものが「筋骨草(きんこつそう)」です。気管支炎で咳や痰が出る場合に煎じて服用します。解熱、健胃、下痢、腹痛、高血圧にも効果があると言われています。
薬効・用い方;鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止めに、1日量10-15グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約1/3まで煮詰めて、こしたものを、1日3回に分けて服用します。
山野を歩いている時などに、虫にさされた場合には、茎葉をもみつぶして患部に塗るとよく、化膿した切り傷や腫れ物などに、つけると「ウミ」を出す作用があります。うるしかぶれや草負けの場合には、煎じた液で患部を洗浄します。
キランソウもタチキランソウもシソ科キランソウ属ですが、キランソウ属というのは隣りあって生えていると、すぐに交雑してしまいます
シマカコソウ Ajuga boninsimae
https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_3657.htm から
オニキランソウ Ajuga dictyocarpa
ヒイラギソウ Ajuga incisa
オウギカズラ Ajuga japonica
本州、四国、九州に分布。根元から走出葉を出して増える。葉が扇の形に似る。
ルリカコソウ Ajuga multiflora
ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis
キランソウに似るが、茎は立ち上がり、花は穂状、うすい紫。分布:本州、四国
花の色は,かすかに紫を帯びた白色であることが多い。最近よく園芸店で出回っている類似種にセイヨウジュウニヒトエがあるが,こちらは濃い紫色の花を咲かせ,盛んに走出枝を出して繁茂するので区別出来る。ただし,ジュウニヒトエそのものも,時折似たような環境に生えるキランソウと交雑して,紫色味の強い花を咲かせることがある。これをジュウニキランソウと呼ぶ。ジュウニヒトエの血の方が濃いタイプは,セイヨウジュウニヒトエと紛らわしいかも。
http://primula.velvet.jp/flowers/jyunihi.html から
この花が十二単なんですねえ。キランソウに比べるとずーっと白っぽいです。
ヒメキランソウ Ajuga pygmaea
ツルカコソウ Ajuga shikotanensis
ヤエヤマキランソウ Ajuga taiwanensis
キランニシキゴロモ Ajuga x bastarda
ジュウニキランソウ Ajuga x mixta
ジュウニヒトエとキランソウの雑種。
ニシキゴロモ Ajuga yesoensis
以下の種は栽培種だが、逸出して野生状になっている場合もある。
セイヨウジュウニヒトエ Ajuga reptans
ヨーロッパ原産。花壇に植えられているキランソウ、ジュウニヒトエといわれているものは、ほとんどは本種である。
http://mikawanoyasou.org/data/seiyoujyuunihitoe.htm から
セイヨウジュウニヒトエが十二単と呼ばれているものなのですね。葉の辺縁がすんなりとしています。最初に述べたキランソウには毛が生えていて、ほかのものとは葉の形も違います。