XXIII 条虫をはじめとする腸内寄生虫を排除するにはオキシメルを服用する。肛門のしぶり(肛門筋の痙攣)にはポタージュにして服用する。こめかみの痛みには軟膏にしたものを塗る。水ぶくれには蜂蜜と混ぜた軟膏を塗る。以下各種効用が列記してあります。
XXIX. 紀元前4世紀の医師、ディウーチズ(Dieuches)は、オキシメルは次のように作ると伝えている。
蜂蜜を5670g (10 minae ) 、古いビネガーを1,370 ml ( 5 heminae )、海塩を1 1/4ポンド、水を580 ml( 5 sextarii )を一緒に鍋に入れて10回ボイルしてから保存する。 Asclepiades ( c. 124 or 129 – 40 BC ,ギリシャの医師 ) は「発熱したとき、毒蛇の噛まれたとき、アヘン、ヤドリギの実を食べた時に使用すべきであると述べた。扁桃腺炎を発症したときに飲むと耳、口,喉への感染を免れる。塩とビネガーを混ぜたオキシメルを噴霧すると効果がある。」と述べている。
古代ローマの博物学者プリニウスは上のように自書の中でオキシメルの効用を述べていますが、ここだけの話、彼の説は少し眉唾ものです。自分で実際に見聞きしたものだけを書き残せばよかったのですが、他の人物の話をあまりに多く引用し過ぎたきらいがあります。彼の説を聞くときには、眉毛に唾を付けてから聞いた方がいいという噂です。しかし、参考意見としてこんなことを言っていたなあと記憶の片隅にでも入れておいてください。真実はいずれ明かされるのですから。
A sciapod, described by Pliny in his Natural History. From the Nuremberg Chronicle (1493 ). から
おそらくインドのヨガをしていた人物の話でも聞いたのでしょう。このような話の引用もあります。
次は、古代ギリシャの薬理学者、ディオスコリデスの意見を拝聴することにしましょう。彼はなかなかの人物です。
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