時には目食耳視も悪くない。

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気ままにya-ku-so!:A Secret Sorrow.(12)

2021年03月28日 | 語学学習
☆本記事はブログ主が好きな海外文学作品を自由気ままに翻訳するものです。
 ブログ主は翻訳トーシロなので、誤字脱字・意訳・誤訳・スペルミスが多発する恐れがあります。
 転載やコピペはオススメしません(笑)

☆テキスト出典 A Secret Sorrow. (1981) Karen van der Zee / Chapter 1より


Old people staring off into space, mothers with their children, a big pregnant women, belly way out in proud demonstration, face upward to catch the sun.
(ぼうっとしているお年寄り、子供を連れた母親。大柄な妊婦さんは誇らしげに膨らんだお腹を突き出して、見上げた顔に陽の光を浴びていた。)

There were infants everywhere, in baby carriages and strollers, bundled up in snowsuits, like little cocoons, their tiny faces barely exposed.
(子供は、どこにでもいた。小さな繭玉のように、白い防寒着にくるまって、ベビーカーの中から、小さな顔をちょこんとのぞかせて。)

She wanted to scream.
(フェイは叫び出したい気分だった。)

Children.
(子供。)

I'll never have children, she thought.
(私には子供ができないんだわ、と彼女は考えた。)

I'll never waddle around with a big belly worrying if I'll ever get my shape back.
(体形がちゃんと戻るかどうか心配しながら、大きなお腹でよちよち歩きをすることもない。)

I'll never be a mother, never nurse a baby.
(母親になることもないし、子供をあやすことだってない。)

The tears came then, blinding her, blurring everything around her until she saw nothing but a swirling mixture of colours and shapes.
(涙が溢れ、周囲の景色がぐるぐると混ざり、彼女は何も見えなくなった。)

I wish I were dead, she thought.
(死んだ方がマシだわ、と彼女は思った。)

But not so long ago she hadn't wanted to die.
(ちょっと前までは、そんなこと考えもしなかったのに。)


【一言メモ】最近、AI翻訳が進化してきて、そう遠くない将来、語学学習が必要なくなるみたいなことが言われていますが、それとは別に、言葉の表現力を培うという意味で、私は自分の頭で考えたいと思っています。一つの単語、一つの文章に対して、相応しい表現の選択肢が複数浮かんで、それを物語のシチュエーションに合わせて、登場人物の性格に合わせて候補を絞り込んでいく作業を楽しみたいです。趣味なので(笑)

※ツイッター https://twitter.com/honnohayashi


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