今夜も出たての月が、黄色くてきれいです。
雲に隠れたり、出たりしている月は、龍の目のようだなぁ~と、
眺めることでした。
今日は、熊本の長洲町であった南雲明彦さんの講演を聴きに行ってきました。
Facebookで知り合いの方が、お知らせしてくださったので、行くことができました。
演題は「ボク、学習障害と生きてます。~気づきから、理解へ~」
ご自身の小学生~高校生までの学校での生活や学習についての体験を
思い出されるように淡々と話される中、
私はああ、やはりあの子は…と思い出す子がいて、
気づきながらも何もできなかった、何をどうすればよかったか、と
頭の中で考える時間にもなりました。
その子は、いつもニコニコした、おとなしい子でした。
話しかけても、うなづくか、短い言葉を発するほどの子でした。
漢字や英単語を書くのがとても遅く、いつも苦労していました。
あるとき、「教科書読んで」と言われたのですが、
ニコニコ顔で読もうとしません。
再度、うながされて、読み出したのですが、
途中で、突然、読むのをやめて、黙っています。
「まだだよ!」と言われても、読み始めず、ただただ、ニコニコした顔をしています。
先生に「続きを読むのよ!」と強く言われたと同時くらいに、
涙がぽろぽろぽろとこぼれて、言った先生も私もびっくりしたのを覚えています。
体の使い方のバランスが悪い子だったので、
時間を見つけて、一緒に色々な体のバランスを整えるエクササイズをしていた子でした。
その様子から、追視が苦手な感じや同時にふたつの作業をすることが苦手な感じも
なんとなくですが、感じていました。
そのことを感じはしたものの、
当時の私は、どんなことがそれらを難しくしているのかや
そこにどういうアプローチをすればやりやすくなるか、
というところまで辿り着くことはできませんでした。
南雲さんの講演を聴きながら、
ああ、あの子も恥ずかしさや、くやしさや、ふがいなさや、どうしていいかわからない感じや
色々な感情があっただろうなぁ、本当に何も気がつけなかったなぁと、
頭の中はため息でいっぱいになりました。
私のそんな反省はさておき。
南雲さんが講演で言われた、周りの大人が「手を離さない」「約束を守る」と言われたことが
私はとても大切なことに思えました。
色々な解釈ができる言葉ですが、このふたつは子どもに安心感を与えると思います。
安心な場所、安心な人間関係を築いていくことで、
学ぶ土台をしっかり固めることができるのではないか、と思うことでした。
そして、私たち支援する者や保護者などの大人たちは、
気づき、理解し~で止まるのではなく、
何をすれば子どもは学びやすくなるか、必要なものは何かを
ひとりひとりをしっかり見て、子どもと共に実践をしていかなくてはいけないなぁ、と
強く感じた講演会でした。
雲に隠れたり、出たりしている月は、龍の目のようだなぁ~と、
眺めることでした。
今日は、熊本の長洲町であった南雲明彦さんの講演を聴きに行ってきました。
Facebookで知り合いの方が、お知らせしてくださったので、行くことができました。
演題は「ボク、学習障害と生きてます。~気づきから、理解へ~」
ご自身の小学生~高校生までの学校での生活や学習についての体験を
思い出されるように淡々と話される中、
私はああ、やはりあの子は…と思い出す子がいて、
気づきながらも何もできなかった、何をどうすればよかったか、と
頭の中で考える時間にもなりました。
その子は、いつもニコニコした、おとなしい子でした。
話しかけても、うなづくか、短い言葉を発するほどの子でした。
漢字や英単語を書くのがとても遅く、いつも苦労していました。
あるとき、「教科書読んで」と言われたのですが、
ニコニコ顔で読もうとしません。
再度、うながされて、読み出したのですが、
途中で、突然、読むのをやめて、黙っています。
「まだだよ!」と言われても、読み始めず、ただただ、ニコニコした顔をしています。
先生に「続きを読むのよ!」と強く言われたと同時くらいに、
涙がぽろぽろぽろとこぼれて、言った先生も私もびっくりしたのを覚えています。
体の使い方のバランスが悪い子だったので、
時間を見つけて、一緒に色々な体のバランスを整えるエクササイズをしていた子でした。
その様子から、追視が苦手な感じや同時にふたつの作業をすることが苦手な感じも
なんとなくですが、感じていました。
そのことを感じはしたものの、
当時の私は、どんなことがそれらを難しくしているのかや
そこにどういうアプローチをすればやりやすくなるか、
というところまで辿り着くことはできませんでした。
南雲さんの講演を聴きながら、
ああ、あの子も恥ずかしさや、くやしさや、ふがいなさや、どうしていいかわからない感じや
色々な感情があっただろうなぁ、本当に何も気がつけなかったなぁと、
頭の中はため息でいっぱいになりました。
私のそんな反省はさておき。
南雲さんが講演で言われた、周りの大人が「手を離さない」「約束を守る」と言われたことが
私はとても大切なことに思えました。
色々な解釈ができる言葉ですが、このふたつは子どもに安心感を与えると思います。
安心な場所、安心な人間関係を築いていくことで、
学ぶ土台をしっかり固めることができるのではないか、と思うことでした。
そして、私たち支援する者や保護者などの大人たちは、
気づき、理解し~で止まるのではなく、
何をすれば子どもは学びやすくなるか、必要なものは何かを
ひとりひとりをしっかり見て、子どもと共に実践をしていかなくてはいけないなぁ、と
強く感じた講演会でした。