猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2023/09/17 ASI224MCによる木星とARP273撮影 鏡筒内部の黒塗装

2023-09-24 12:33:00 | 天体観測

世間は3連休だったようですが、こちらは9/16(土)も仕事。

友人たちは先に現地入り。

こんな時に限って仕事がなかなか終わらない。

家を出たのが16:00。

天気予報は曇りなので、焦る必要はないのですが、外で夕食をしようという約束をしていたので、あまり遅れるわけにもいかない。

渋滞を避けつつ、19:00に天体観測小屋に到着。

小屋のブレーカーを起こして蛍光灯のスイッチを入れたが、、、1分間ほど点灯せず。

蛍光灯、切れたかな?と思って、どうしようかと考えたところで蛍光灯が点灯しました。

この蛍光灯、40年以上前のものです。

よく点灯し続けてくれていると思います。

 

小屋の近くの洋食屋さんで集まり楽しい食事を共にしました。

ここのシチューハンバーグはとても美味しい。

この観測小屋、車で10分圏内にいろいろあるので便利です。

その分、空が明るいですが、冬もアクセスが容易というメリットにもなります。

 

夕食後に小屋に戻りましたがあいにくの曇り。

晴れてくれるまで寝て待つことにしました。

24時頃、晴れたと友人が声をかけてくれました。

確かに晴れた。

しかし、長時間の撮影は難しそう。

目に入ったのは木星。

この巨大ニュートンで木星を惑星カメラASI224MCで撮影してみたいとずっと思ってました。

木星であればオートガイドも必要ないですし、撮影時間は短時間。

この状況にうってつけです。

 

はて。。。

なぜ白黒写真になってしまったでしょうか。

SharpCapで撮影、Registax6にてウェブレット変換したのですが。。。

木星の表面に衛星が一つ黒く写ってますが、衛星の輪郭が伸びていて、点になってません。

もしかして、衛星の影が木星表面に映って、このような写りになったとか?

よくわからぬ。

 

木星のあと、何を撮ろう。

三角座が天頂近くにあり、三角座銀河を狙いたい気持ちがありました。

が、本格的な長時間露光をする時間はおそらくないと思われます。

どうせなら何か新しいことに挑戦したい。

 

そうだ!

三角座銀河の脇にあるARP273をASI224MCで狙ってみよう!

2022/10/29にEOS Raで撮影してみたものの、あまりの小ささにガッカリしたので、小さなセンサーで再挑戦してみたいと思っていたのです。

1枚撮りだとこんな感じ。

ゲインが405、露出時間が48秒です。

何故白黒??

 

これを36フレームをオートスタックして、フォトショップでちょこちょこいじったのがこれ。

オートガイドのグラフは決して悪くない、というか、かなり良い方だったのですが、赤経方向の方が赤緯方向よりバラつきました。

この画面横方向が赤経方向です。

星の光条が若干ブレました。

ASI 224MCのセンサーサイズは1/3" 4.8×3.6mmで、フルサイズ換算焦点距離が×7.2です。

2475mm×7.2=17820mm=17.82m

フルサイズのセンサーをつけた場合、望遠鏡の長さが18メートル近くなるような小さな写野です。

これくらいのガイド精度は許容すべきなのか。。。

画面右上のアンプグローがひどい。

許容限界を完全に超えている。

ASI 224MCで撮影するべきではないということです。

 

 

にしても、ARP273

3億光年先の銀河だそうです。

3億年前がどんな時期か、ネットで調べてみました。

石炭紀とペルム紀の切り替わりくらい。

超大陸パンゲアが形成に向かっていた時期

石炭紀なので、まだ樹木のリグニンを分解できる菌類がおらず、死後の植物が腐敗せず、酸素濃度が現在の21%を超えて上昇していた時期。

死んだ植物という形で大量の二酸化炭素が地中に固定されたことで大気中の二酸化炭素濃度が下がり、温室効果が失われて気候が寒冷化して訪れた数百万年に及ぶ氷河期が終焉を迎える頃

まだ恐竜が出現する前の時代です。

そんな時代の光を捉えたということですね。

なんか、素敵です。

 

この後、AM3時過ぎに曇ってしまいました。

3時間ほどの雲の切れ目でした。

 

 

ASI662MC、ポチりました。

ASI 662MC、アンプグロー、ゼロを謳っています。

次回、どんな写りになるか、楽しみです。

 

翌日は完全に曇り。
巨大ニュートンの鏡筒内を黒く塗装しました。
塗料は、ネットでコバ塗りに使用したことが紹介されていた「イマジン ウォールペイント 250ml ザ ブラック ペイント Imagine The Black Paint」を用いました。

 

250mLで足りるとはとても思えなかったのですが、意外といけました。

1回塗りとはいえ、全面塗装できました。

 

反射率1%台との情報もありましたが、光を照らすとこんな感じ。

反射率1%台とはとても思えませんが、でも、塗装前よりもずっと黒くなりました。

 

しかし、塗った後に気づいたのですが、添付文書に結露する場所に用いないで欲しいとの記載が。。。

観測中に筒先が結露することは多々あります。

鏡筒の奥の方が結露したことはないと思いますが。

さて、どうするか。

 

結露防止にヒーターを筒先周囲に巻こうかと検討中。


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3 コメント

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Re: ★木星の写り★ (猫五郎)
2023-09-24 21:26:09
(^0^)コメトさん
確かに、衛星の影が球体である木星に落ちたら、円形ではなく楕円形になるかもしれませんね。

遠い銀河、光が弱いのでカラーは難しいのかもしれません。
ならば最初からモノクロカメラで撮った方が感度よく撮れるかもしれませんね。
モノクロカメラ、今後購入を検討するかもしれません。

黒魔術、スコープテックで売られていたやつですか。
今も売られているのでしょうか。
ありがたい話ではあるのですが、60ccだとちょっと厳しいかもしれません。
まずは今の塗料でどんな感じか、試してみたいです。
ありがとうございます
返信する
★黒魔術★ ((^0^)コメト)
2023-09-24 15:25:07
カキコ忘れました。m(_ _)m

タイトルに「鏡筒内部の黒塗装」とありますが、先日「黒魔術」を
買いました。
ほんとに黒体みたいに真っ黒に仕上がるのですが、推測1%の
反射があるようでつ。(^0^;

現在、知人に少量づつお裾分けしておりますが、あと60㏄程
残っており、50平方㎝以上は塗れますので、ご希望あれば
お分けしますヨ。(^0^v
返信する
★木星の写り★ ((^0^)コメト)
2023-09-24 14:50:05
猫五郎さんこんにちは

あの50㎝は調子が出たようで、これからが楽しみです。(^0^;
木星の衛星の影が楕円形になるのは良く見ます。
例えば、2023年の天文年鑑表紙↓がそうですし、
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/astronomy/74646/
普通に円形なのが不思議な気もする場所です。

ARP273は初めて聞きましたが、そんな遠くの銀河が
何なく写るのは、やはり大口径と思います。
白黒になるのはもしかしたら暗い天体では仕方なしの
感じもしますが、やはりカラーでしょうかネ?(^0^8

どこぞの大型望遠鏡で写した遠方の銀河を見ましたが、
かなり無理してカラー化している感じもして、ほんとの
色はどうなんでしょ?と思いました。(~ ~;
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