諒が一人で悶々としていると、鈴木から、麻也を二次会とは別の店で無事見つけたと電話がきた。しかし、その声が暗いので、諒にはピンときた。
やっぱり麻也はかなり飲んでいるのだろう。諒は鈴木が気の毒になって、
Гごめんね、もう鈴木さん帰って休んで…麻也さん潰れてるんならその連れに後は任せれば? 飲んじゃいけないのに飲んでんだから…もういいよ」
その言葉に鈴木は驚いたようだった。諒自身も自分の言葉に驚いた。
しかし鈴木が電話を切る時は曖昧な口調だったので、諒は少し安心した。責任感の塊のような彼は、麻也を連れ帰るだろう…
(それに引き換え俺は…)
麻也が飲んでるのはそれだけ麻也も気分転換したいというサインだろうに…
しかし、その自分の考えについていけないほど、諒は頭も体も疲れていた。
しばらくすると、誰かがエレベーターから降りてきたようで、酔っ払いたちなのか廊下から女性も混じっているような騒ぎ声が…
嫌な予感がした諒が急いでドアを開けると…三田たち一行と、ケンに背負われた麻也のご帰還だったのだ。
「諒く~ん、ただいまぁ~」
叫びながら入ってきたのは三田。いい気なもので、みんな上機嫌だった。
麻也はなぜか白のひらひら王子シャツに変わっていたが…
その頭にはいかにも王子様らしいダイヤのティアラがつけられていた。それは麻也の漆黒のふわふわのロングヘアに良く似合っていた。
それは確かに可愛らしかったが…
(ああそりゃ可愛いさ……)
それなのに麻也は顔をよく見せてくれない。
(……って何で俺は求めちゃってるわけ?)
…惚れた弱味がこんな時に出るなんて…
そんなフクザツな気持ちの諒にはお構いなく、すっかり酔ってハイになった三田が、
「マグネットピアスだったんだけど…あら、片方落としちゃった?」
ベッドに座らせられた麻也は、ゴールドやジュエリーのブレスレットやネックレスをじゃらじゃらつけられていた。
やっぱり麻也はかなり飲んでいるのだろう。諒は鈴木が気の毒になって、
Гごめんね、もう鈴木さん帰って休んで…麻也さん潰れてるんならその連れに後は任せれば? 飲んじゃいけないのに飲んでんだから…もういいよ」
その言葉に鈴木は驚いたようだった。諒自身も自分の言葉に驚いた。
しかし鈴木が電話を切る時は曖昧な口調だったので、諒は少し安心した。責任感の塊のような彼は、麻也を連れ帰るだろう…
(それに引き換え俺は…)
麻也が飲んでるのはそれだけ麻也も気分転換したいというサインだろうに…
しかし、その自分の考えについていけないほど、諒は頭も体も疲れていた。
しばらくすると、誰かがエレベーターから降りてきたようで、酔っ払いたちなのか廊下から女性も混じっているような騒ぎ声が…
嫌な予感がした諒が急いでドアを開けると…三田たち一行と、ケンに背負われた麻也のご帰還だったのだ。
「諒く~ん、ただいまぁ~」
叫びながら入ってきたのは三田。いい気なもので、みんな上機嫌だった。
麻也はなぜか白のひらひら王子シャツに変わっていたが…
その頭にはいかにも王子様らしいダイヤのティアラがつけられていた。それは麻也の漆黒のふわふわのロングヘアに良く似合っていた。
それは確かに可愛らしかったが…
(ああそりゃ可愛いさ……)
それなのに麻也は顔をよく見せてくれない。
(……って何で俺は求めちゃってるわけ?)
…惚れた弱味がこんな時に出るなんて…
そんなフクザツな気持ちの諒にはお構いなく、すっかり酔ってハイになった三田が、
「マグネットピアスだったんだけど…あら、片方落としちゃった?」
ベッドに座らせられた麻也は、ゴールドやジュエリーのブレスレットやネックレスをじゃらじゃらつけられていた。