次の日、たった一日発生したオフは麻也の通院の日でもあった。
もちろんライブの翌日なのでやっとの思いで午前中に起き、諒は起こさずに1人で出かけた。ライブ疲れはお互い様だが、諒を少しでも休ませたかった。
タクシーの中、久しぶりに一人になると…
…自分にまとわりついてくる鈴音と冬弥のことが妙に思い出されて…憂うつになった。 特に冬弥の思いつめたような表情が思い出されて嫌だ…
モデルとしてかなり落ち着いてきた冬弥の努力と気持ちはわかるが、何かと会いに来られるのに麻也は辟易していて、それも諒には知られたくかった。
鈴音の方には2人きりになった時に、麻也は言ったことがある。
「俺にはずっと諒しかいないし、プライベートでは他の男性も女性も恋愛対象になるとは思えないんだよね」
「じゃあ、麻也さんファンは一体どうすればいいの? 麻也さん嘘をついていることになるじゃないですか」
ふくれっ面でそう訴える鈴音の言葉が麻也には全く理解できなかった。
「何が嘘? 」
麻也にしてみればライブハウス時代からずっと男女のファンを増やしてきただけで、麻也をディスティニー・アンダーグラウンドを愛せなくなった人間はもうすでにいなくなっているはずなのだ。
「ファンのみんなとは、客席とは大恋愛、でも普通の恋愛じゃないよね。俺なら音楽、ライブ、他にも情報とかを通じての愛だよね。鈴音ちゃんは仕事はアイドルだから客席は男性ファンに限られるだろうけど、プライベートで俺たちのファンなら、そういう愛とか仕事内容とかはわかってくれてると思ってた」
もちろんライブの翌日なのでやっとの思いで午前中に起き、諒は起こさずに1人で出かけた。ライブ疲れはお互い様だが、諒を少しでも休ませたかった。
タクシーの中、久しぶりに一人になると…
…自分にまとわりついてくる鈴音と冬弥のことが妙に思い出されて…憂うつになった。 特に冬弥の思いつめたような表情が思い出されて嫌だ…
モデルとしてかなり落ち着いてきた冬弥の努力と気持ちはわかるが、何かと会いに来られるのに麻也は辟易していて、それも諒には知られたくかった。
鈴音の方には2人きりになった時に、麻也は言ったことがある。
「俺にはずっと諒しかいないし、プライベートでは他の男性も女性も恋愛対象になるとは思えないんだよね」
「じゃあ、麻也さんファンは一体どうすればいいの? 麻也さん嘘をついていることになるじゃないですか」
ふくれっ面でそう訴える鈴音の言葉が麻也には全く理解できなかった。
「何が嘘? 」
麻也にしてみればライブハウス時代からずっと男女のファンを増やしてきただけで、麻也をディスティニー・アンダーグラウンドを愛せなくなった人間はもうすでにいなくなっているはずなのだ。
「ファンのみんなとは、客席とは大恋愛、でも普通の恋愛じゃないよね。俺なら音楽、ライブ、他にも情報とかを通じての愛だよね。鈴音ちゃんは仕事はアイドルだから客席は男性ファンに限られるだろうけど、プライベートで俺たちのファンなら、そういう愛とか仕事内容とかはわかってくれてると思ってた」