次の週は、週末の横浜まで関東を移動する日程だった。
麻也ができるだけ休めるようにと社長がチャーターしてくれた豪華サロンバスの、後ろのゆったりとした座席に麻也は転がっていた。ツアー疲れはひどいものの、諒の暖かさのおかげもあってかなり助かっている。
「可愛いシャンデリアだね……」
バスの天井につけられた小さい、でもこの手のものとしてはやや大きい、キラキラしたシャンデリアが麻也は気に入っていた。
「うふ、麻也さんにぴったりだね♪」
諒がうっとりと麻也の手を取ると…真樹が、
「ちょっとぉ、そこ、怪しいカーテンとか増設しないでよ。」
前の席から渋い顔で言ってきて、麻也は思わずつぶやいた。
「その手があったか。」
「…もぉ、兄貴……」
真樹ががっかりしていると須藤が、
「これはレンタルですから改造できないので大丈夫ですよ。」
麻也があまりにもがっかりした顔になったのでみんな大笑いになったが、須藤は負けず、
「それに麻也さんたちは脚が長すぎて無理ですよ。」
「無理って何が?!」
また車内が爆笑になったが、須藤はすぐに真面目な表情で業務連絡である。
直人が俳優?として、若いドラマー役で出演した、大御所ロックボーカリスト・西園寺勝輝の新曲MVが今日から公開されたということ…
「みんな、時間出来たら見てね~!」
直人が、疲れが取れないみんなを笑わせようと無邪気に叫び、笑いを取る。
麻也も、ホテルに着いたら見てみたいかも、とは思ったが、以前に諒が、「 直人はすっかり西園寺さんに気に入られて、次も頼みたいとか、何かの形で共演したいとか言われてるみたいだよ」と言っていたのを思い出した。
(実現すれば光栄だし、直人にもバンドにもいい効果がありそうだよなあ…)
麻也ができるだけ休めるようにと社長がチャーターしてくれた豪華サロンバスの、後ろのゆったりとした座席に麻也は転がっていた。ツアー疲れはひどいものの、諒の暖かさのおかげもあってかなり助かっている。
「可愛いシャンデリアだね……」
バスの天井につけられた小さい、でもこの手のものとしてはやや大きい、キラキラしたシャンデリアが麻也は気に入っていた。
「うふ、麻也さんにぴったりだね♪」
諒がうっとりと麻也の手を取ると…真樹が、
「ちょっとぉ、そこ、怪しいカーテンとか増設しないでよ。」
前の席から渋い顔で言ってきて、麻也は思わずつぶやいた。
「その手があったか。」
「…もぉ、兄貴……」
真樹ががっかりしていると須藤が、
「これはレンタルですから改造できないので大丈夫ですよ。」
麻也があまりにもがっかりした顔になったのでみんな大笑いになったが、須藤は負けず、
「それに麻也さんたちは脚が長すぎて無理ですよ。」
「無理って何が?!」
また車内が爆笑になったが、須藤はすぐに真面目な表情で業務連絡である。
直人が俳優?として、若いドラマー役で出演した、大御所ロックボーカリスト・西園寺勝輝の新曲MVが今日から公開されたということ…
「みんな、時間出来たら見てね~!」
直人が、疲れが取れないみんなを笑わせようと無邪気に叫び、笑いを取る。
麻也も、ホテルに着いたら見てみたいかも、とは思ったが、以前に諒が、「 直人はすっかり西園寺さんに気に入られて、次も頼みたいとか、何かの形で共演したいとか言われてるみたいだよ」と言っていたのを思い出した。
(実現すれば光栄だし、直人にもバンドにもいい効果がありそうだよなあ…)