「兄貴、ケガしないようにだけ気をつけてくれればいいから。
無理しないで、大人しくても兄貴が立ったままアップダウンつけてくれるだけでみんなかっこいいって喜ぶから」
そう真樹に念を押されたが、麻也はちょっと吹き出してしまい、真樹に睨まれた時、みんなが声をあげた。
「三田さん!」
「ゆうべはごめんなさい!」
売れっ子のスタイリストが平身低頭だった。具合が悪いらしくアシスタントに付き添われていた。
「三田さんこそ大丈夫?」
「…はあ…それはどうにかなるから…麻也さんも諒くんもごめんね」
それよりも、と三田はゴージャスな総レースの白いシャツを差し出してきた。
諒が受け取ってしまったが、
「ごめんなさい、夕べを思い出させてしまうようだけど、これ麻也くんに。着やすいかと思って。ドレッシーな感じだから、ダイナミックな動きを客席から要求されないと思うの」
「確かに優雅な感じでいいかもね」
と真樹は言うが麻也は、
「でも、すごく高そう」
妙に遠慮して、麻也はせめてアンコール用にそのシャツはとって置こうかと思ったが、諒が、
「これなら動きが麻也しくてもみんな納得すると思うし、これからの日程の定番にすれば?」
と仕事の顔で言うので
麻也はうなずいた。
諒は心の中では、
(これステージで着たら麻也さん可愛いだろうなあ…)
と単純に喜んでいた面もあったのだが。
直人もドラムのスティックを回しながら歩いてきて、
「ギターのネックのあたりに麻也さんが視線をやっていれば、その美しい顎のラインも、あいまってそりゃあもう男も女もキャーキャーで大満足よ」
それを聞いて一同爆笑…
しかし、具合の悪い麻也はよろめいて諒に倒れかかってしまった。
三田にはライブを見ていってほしいと頼んだが、二日酔いでこれ以上動けないと言って、須藤たちににも昨日の事を謝ると代理にアシスタントをひとり置いて帰っていった。
「武道館には行くから許してえ~」
と、真っ青な顔で言いおいて。
無理しないで、大人しくても兄貴が立ったままアップダウンつけてくれるだけでみんなかっこいいって喜ぶから」
そう真樹に念を押されたが、麻也はちょっと吹き出してしまい、真樹に睨まれた時、みんなが声をあげた。
「三田さん!」
「ゆうべはごめんなさい!」
売れっ子のスタイリストが平身低頭だった。具合が悪いらしくアシスタントに付き添われていた。
「三田さんこそ大丈夫?」
「…はあ…それはどうにかなるから…麻也さんも諒くんもごめんね」
それよりも、と三田はゴージャスな総レースの白いシャツを差し出してきた。
諒が受け取ってしまったが、
「ごめんなさい、夕べを思い出させてしまうようだけど、これ麻也くんに。着やすいかと思って。ドレッシーな感じだから、ダイナミックな動きを客席から要求されないと思うの」
「確かに優雅な感じでいいかもね」
と真樹は言うが麻也は、
「でも、すごく高そう」
妙に遠慮して、麻也はせめてアンコール用にそのシャツはとって置こうかと思ったが、諒が、
「これなら動きが麻也しくてもみんな納得すると思うし、これからの日程の定番にすれば?」
と仕事の顔で言うので
麻也はうなずいた。
諒は心の中では、
(これステージで着たら麻也さん可愛いだろうなあ…)
と単純に喜んでいた面もあったのだが。
直人もドラムのスティックを回しながら歩いてきて、
「ギターのネックのあたりに麻也さんが視線をやっていれば、その美しい顎のラインも、あいまってそりゃあもう男も女もキャーキャーで大満足よ」
それを聞いて一同爆笑…
しかし、具合の悪い麻也はよろめいて諒に倒れかかってしまった。
三田にはライブを見ていってほしいと頼んだが、二日酔いでこれ以上動けないと言って、須藤たちににも昨日の事を謝ると代理にアシスタントをひとり置いて帰っていった。
「武道館には行くから許してえ~」
と、真っ青な顔で言いおいて。