ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

地域の皆様と日光さんで学ぶ②

2017-11-21 07:34:15 | 里山に捧ぐ
 さて、いよいよ東照宮さんの奥へと参りましたが。



カメラを構えつつ進みますが。
やはり仕事柄、足元へ目が行きがち。



だから言わんこっちゃないとは、言わざるさんでしたが。
真新しい御姿拝見は、長く生かされているブログ主でも初の機会と感謝しつつ。
一行は、さらに奥へと向かいましたが、このあたりは足元が不如意で。



再びアングルを下げて撮りましたが、この玉石は戦時対策とのこと。
天下泰平の東照宮さんも、よもやの時には最後の砦となるべく。
それに備えての玉石敷きとは、ガイドさんの解説で初めて知りました。



では、不勉強を反省しつつ、粛々と進みましょう。
仰ぎ見ますれば陽明門さんも、ご覧の通り。
まばゆいほどに、よみがえっておりました。



造るだけでなく、手入れをするすることの大切。
世の大乱を経ても、とことん持続するという日本の核心を思います。
江戸初期の名作を、その時代のままで平成の世に拝見できるという有り難さ。



その結果、創建を担われた当時の人々の心も、いきいきと伝わってまいります。
将軍家の権力と財力で云々と、一時は不当に貶められた論もあった東照宮さんですが。
そうではなく、携わった先人の皆さんは喜んで仕事に取り組んでいたという説も、近頃は見聞きします。



それはそうでしょう、戦が終わって平和になって、仕事に専念できる環境。
まずは道具を作る皆様にも気合いが入り、その気合いを手にした棟梁たちが燃えないはずはない。
最高の仕事をしようという心が、ちっぽけな我を越えて無心となって、初めて生まれる傑作。

そういう心境こそが、その人亡きあとも愛される作品には、必須の条件と感じます。
今も生きているような、陽明門の皆様のお姿から、しかと伝わりました。



そして。ついに一行は、眠り猫さんへ。
東照宮さんは、奥の奥まで天下泰平、平和の大切さで貫かれておりますが。
但し、平和が大切なのであって、平和ボケが大切なのではないということも、学ばせて頂きました。



つまり、牡丹の咲く頃に猫が眠れるのは、平和のお陰様なのですが。
その平和を保つためには常に準備が必要で、げに名作の猫さんも、眠りつつも確かにスタンバイ。
いつでも動ける脚構えで耳も立て、さらに右の耳を見れば、某半島方面へ向いていたような感もあり。



いやはや、恐れ入りました。
さすがに、上野の森に彫った龍の彫刻さんが夜には不忍池で泳いだという、甚五郎大師匠さんの傑作。
しかしながら、一人の名人技だけでは、この偉業は成りますまい。



やはり、皆さんの力のお陰様なのです。
磨きぬこうという意気あふれる多くの皆様、さらにそれを一つにするだけの大いなる道筋。
何か、日本国の田んぼの心に通じるような、無窮の人の輪を感得いたしました。



いずれにしても、三猿さんと眠り猫さんと陽明門さんの同時リニューアルは、世にもまれなるタイミング。
そのような天の時に地域一丸となって、強烈な先人さんのメッセージを頂いた幸運に感謝しつつ。
照るという字のご縁に寄せて、一隅照らすべく働かせて頂きます。
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