紫 式部 像
京都府宇治市宇治橋
平安時代を代表する女性作家、紫 式部は、花山天皇に漢学を講義した藤原為時を父に持ち、代表作の源氏物語は、夫との死別後に書き始めたもので、架空の主人公の光 源氏の恋愛や平安貴族の政治闘争を描いた小説で、当初は書き上げたものを親しい仲間内に見せ合う程度だったものが、やがて貴族内で大評判となり、ついには、時の権力者、藤原道長の目にとまり、道長の娘で一条天皇の中宮 中宮彰子のお付き女房として仕えることになり、源氏物語は彰子付きの時に書き上げました。
宮仕えの生活の有り様を【紫 式部日記】に書きつづり、宮仕えによる気苦労と、和泉式部ら女房仲間に対しての印象をリアルに記したりもしました。
勅選集に60首もの歌が採用され、歌人としても才能を発揮しました。