伝法堂
法隆寺 東院伽藍 伝法堂
奈良県 生駒郡 斑鳩町 法隆寺山内
東院伽藍の中で、平屋建ての住宅のような堂が伝法堂です。
それも そのはずで、伝法堂は、奈良時代の聖武天皇の后である橘古那可智(たちばなの こなかち)妃の住居が移築奉納されたものだからです。
東院の過去帳でもある東院資材帳には、瓦葺きの講堂として記載され、742年 天平14年と746年に資材が奉納され、古那可智如が亡くなる759年 天平宝宇3年まで続きました。
奈良時代の講堂は主に土間ですが、伝法堂は皇族の住宅を移築したもので、内部の床は板敷きとなっていて、須彌壇には平安時代の重要文化財の阿弥陀如来、薬師如来、釈迦如来の三尊像に弥勒(みろく)を加えた四像。
四天王立像、梵天、帝釈天立像に室町時代の地蔵菩薩立像が客仏として安置されています。