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日本歴史紀行

歴史 今日の出来事 2011年 平成23年 3月11日 東日本大震災



2011年 平成23年3月11日

あの未曾有の惨事から12年を迎えました。


警察庁のまとめによると、この震災の被災者は、2019年 (令和元年) 12月10日時点で、死者は1万5899人、重軽傷者は6157人、警察に届出があった行方不明者は2529人であると発表しています。
(ただし未確認情報を含む。余震によるものを含む)

日本国内で起きた自然災害で死者・行方不明者の合計が1万人を超えたのは戦後初めてで、明治以降でも関東大震災、明治三陸地震に次ぐ被害規模でした。



平成23年に起きた震災から10年を迎え、元号も平成から令和と変わり、時代の移り変わりを感じます。

改めまして東日本大震災によりお亡くなりになられた方々の御悔やみと被災された方々への御
見舞いを申し上げます。





天皇陛下(現、上皇陛下)におかれましては、震災後の3月16日に国民に語りかける録画放送を行われました。



ここに国民に語りかけたお言葉を全文掲載します。

陛下がご自身のお言葉で直接 国民全体に話しかけられるのは、先代の昭和天皇の玉音放送以来のことで、極めて異例のことです。


天皇陛下(現、上皇陛下)のお言葉
(2011年、平成23年3月16日)




この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。

地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。

一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。

また、現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。

現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。

その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。

そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。

自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々、諸外国から救援のために来日した人々、国内の様々な救援組織に属する人々が、余震の続く危険な状況の中で、日夜救援活動を進めている努力に感謝し、その労を深くねぎらいたく思います。

今回、世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き、その多くに各国国民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします。

海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。

これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。

被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。

被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。




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