京都コンサートホールへ行けば音楽に会える。
日曜日、ある音楽研究会が発表会をやっていた。
名前はいかめしいが、教室でピアノを習っている
生徒さんたちが日ごろの練習の成果を試していた。
私自身、71歳からヤマハのフルート教室の門を叩いた
こともあって、いくつもの舞台に上がったものだ。
コンサートホールは小ホールで演奏させてもらった。
フルートがなんとか吹けるようになった3年目。男性
合唱団から伴奏を頼まれた。日本の歌が主で何とかな
るだろうと軽い気持ち引き受けた。
ところが、舞台は京都でトップクラスの演奏会場である。
いつもは客席にいて舞台を見る者が、逆の立場になる。
自分の腕も顧みずえらいことを引き受けたと日が経つにつ
れ半分後悔、半分開き直って当日を迎えた。
開場してお客さんがどんどん入ってくる。競演するバレ
エ団の小さな女の子が舞台の袖から客席を覗きこみ、大きく
つば飲み込んだ。
そんなことを思い出しながら、生徒さんたちの演奏に拍手した。
客席には孫の演奏を楽しむシニアも見られる。舞台では椅子から
足が床につかない幼児から、なん年もピアノを楽しんでいる学生、
年配の女性ら。
うまい、下手でなく、楽器を通じてそれぞれの音楽をつくっている。
プロにない世界。いいなあ。
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