≪ 八甲田連峰南八甲田乗鞍岳~赤倉岳の登山道の沢渡りで遭遇した野湯 ≫
【山岳トレッキング ㉗ 乗鞍・赤倉岳 完 2020.10 .02 16:59】
南八甲田で道に迷い正しい登山ルートに復帰しようと通りかかった沢が硫黄臭で満ちて
いた。流れも白濁しており、これは温泉湧出と直感。湯の沢を少し上昇したら在った!
岩を積んだ湯壺を発見、愛好家が石を積んだのだろう。30℃前後だったが極上の硫黄泉。
【DATA】単純硫黄泉 35℃前後 ㏗3~5 源泉:赤倉野湯(勝手に命名) 源泉入湯1,091目
浴感:遭難しかかった山中で下半身はズブ濡れ、なので手湯、足湯、顔湯で味わったが
南八甲田山中に滾々と湧く硫黄泉はこれまで味わった野湯の中では一級であった。
映像の奥が入浴には最適、これが真夏だったら爽快な野湯浴びになると推測する。
遭難:今回の山行では脳裏に「遭難」の二文字が浮かんだ。登山を始めて半年での体験。
これまでの記述の通り、予定を大幅に超えた時間配分が主因であるのと、最後の
最後で道を左右に取違えた事が決定的な打撃だった。 間違いが分かった時間は
午後四時。そこから復帰の道のりの途中、此の野湯を発見した。もう、五時近い。
帰還:野湯観察後、沢を数本渡り、微かに確認できたピンクリボンを契機に真っ暗な中
スマホのライト機能と山岳アプリを頼りに18:00頃漸く登山道口に辿り着いた。
秋の山行では午後三時には出発地帰還が望ましいと猛烈に反省する山行であった。
灯り:真っ暗な下山道のはるか向こうに、猿倉温泉の部屋灯りが見えた時、ホッとした。
約一時間転がる様に歩いて来たのだ。秋の陽はつるべ落としの如く、闇との闘い。
装備:今回の疑似遭難体験で必携と感じたのがヘッドランプとスマートフォンであった。
山仲間の助言は早朝登山とヘッドランプは必須と。さっそく、ネットで購入した。
参照#南八甲田二座(乗鞍岳・赤倉岳)トレッキング GPS 軌跡図
※GPSP図の真ん中右に細長く膨らんだ楕円軌跡が迷い軌跡