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三戸駅からまちあるき -其の2(最終回)-

2011-05-14 17:41:41 | 体験

三戸町を歩いて散歩したときの続きです・・・

『三戸駅からまちあるき -其の1-』は、こちら

 

街を歩いている途中にグゥ~っと腹時計がなりました(;一_一)
時計を見たらお昼をまわっていたので、こちらのお店へおじゃますることに。

『割烹白山』

このお店には、仕出し部・宴会部・食堂部の3部門があります。

ちなみに、お昼は食堂部の営業になります。

 

 

 


そして、オーダーしたのは某人気テレビ番組でも紹介された“川蟹すいとん”の定食。


先に言いますと、一見シンプルなのですが、小鉢にいたるまで全体の味のバランスを考えていらっしゃるようで満足度が高かったです

 

 

 

 
メインの川蟹すいとんは、調味料に醤油を使用している以外はカニ味噌のみで味付けがされているのですが、川蟹特有の泥臭さはほぼ無いに等しく、濃厚なスープがもっちりとしたすいとんと絡み絶妙なハーモニーを醸し出しています♪

 
(※画像クリック

もともと青森県の三戸地方ではたくさんのモクズガ二が獲れていたそうなのですが、川の水質が変化したことにより蟹が急激に減ってしまったそうで・・・
それでも川蟹すいとんを復活させたいという思いから、試行錯誤の末、味噌が濃くて泥臭くないという高知県の四万十川のモクズガ二を使い見事復活を遂げたのだそうです!

割烹白山こだわりの「川蟹すいとん」・・・、いいお味でした

 

そうそう、定食にはデザートも付いていましたよ♪

そして食後には、“ブラジルとホンジュラスをバランス良く配合したコクと苦みが特徴”というコーヒー(1杯100円)がオススメ!
言葉通りのおいしいコーヒーでした

 

 

 

 

満腹になったところで城山公園の方へ向かって歩きはじめると、「加藤魚店」と書かれたお店の軒下に何かが見えてきました。

 
近づいてみると、洗濯物を干す角型ハンガーに魚が干してありました。
この違和感のなさにびっくりです・・・w(゜O゜)w
 

 

 

 

さて、城山公園へ上っていく道の少し手前で、こんな素敵な建物を発見しました。 

『佐瀧別邸』
 
ついでに、巨大なハチの巣も発見です・・・(・_・;

こちらの建物は2000(平成12)年に国の登録有形文化財に指定されたのですが、実は現在も住居として使用されているんですね。
ちなみに、竣工は1925(大正14)年です。

 

 

 

 

下の写真を見て下さい。
右側は洋風建築で左側は数寄屋造りの和風建築となっているのですが、このような和様折衷の建物、どこかで見たことありませんか?

 
そうです、あの盛美園と雰囲気がそっくりなんです。
そして、設計・施工者が旧弘前市立図書館などを建築した堀江佐吉と関係しているという共通点もあります。

玄関扉の上や、その脇に施されているステンドグラスも目を引く存在でした。

 

今回、建物内には入っていないのですが、堀江組によって設計された家具類が当時のままの状態で残されているそうで、これもレアなのだそうです。

 

 

 

 

こちらは敷地内にある土蔵。
別邸同様、国の登録有形文化財に指定されており、非常に年季が入っています。


(※画像クリック

観音開きの扉が5枚も重なっていて、非常に重厚感がありますね。
これがピッタリ重なるというのだから、当時の技術の高さには感心させられます


※佐瀧別邸の見学は、道路沿いにある「佐瀧本店」に一声おかけください。
※事前に「佐瀧本店」へ連絡を入れれば、建物内の見学も可能です。


ところで、写真はないのですが『佐瀧本店』も国の登録有形文化財に指定されていて、青森県内に現存する鉄筋コンクリートの建物の中では最古なのだそうです。

 

 

 

 

さて、佐瀧別邸をあとにして、しばらく歩くと『青森県立城山公園』へ着きます。
 
“さんのへ春まつり”の少し前に訪れたので、提灯と咲き始めた桜の組み合わせがいい感じでした。

 

 

 



桜と三戸城模擬天守(温故館)のショットが撮れなかったので、代わりにミツマタと

 
黄色く小さな花へ蜂が蜜を吸いに来ていました♪

 

 

 

 

そして、こちらは以前紹介したことのある、心を込めて撫でると子宝にめぐまれるという“子持ち石”
撫でているのは、中国語アドバイザーの張さんです まだまだ子供が欲しいのでしょうね・・・(^^ゞ

 
近くには、まだ蕾が多い中でひっそりと八重桜が花を開いていました。

 

この日、敷地内にある三戸町立歴史民俗資料館は臨時休業、そして震災の影響で温故館は入館できない状態でした。
臨時休業の理由は、特別展『馬場のぼる 漫画家への軌跡』の準備をしていたからのようです。
特別展『馬場のぼる 漫画家への軌跡』は、8月28日(日)まで開催しています。
 

 

 

 

城山公園から、今回のまちあるきのメインロードとなった県道45号線へ出て三戸駅方面に向かって歩いていくと、右側にこのようなお店が見えてきます。

『きんか堂』

入口から顔を出している方は、“トミエおばあちゃん”こと店主の相内トミエさん。

 

 

 


三戸へ来たら、この“きんか餅”が食べたくなります。
きんか餅は、小麦粉を練った餅の中に黒砂糖やみそ、黒ゴマ、くるみなどを混ぜたものが入った南部地方の郷土料理。


(※画像クリック

ひと口かじると、中身がとろっと出てきます。なんだか、懐かしい味です

そして不思議なことに、トミエおばあちゃんがつくったきんか餅は、時間がたってもあまり固くならないんですね(・・? なぜ??
きっと、トミエおばあちゃんにしか使えない秘密の魔法があるんですね

 

 

 


お休み以外は毎日元気にきんか餅をつくるトミエおばあちゃんも、今年で87歳になります。

 
「漫画にも登場したことがあったんだよ」と笑顔で教えてくれました♪

これからも、素敵な笑顔と美味しいきんか餅をつくり続けていってくださいね

 

 

 

 

きんか堂を過ぎると黄金橋が姿を現すのですが、この橋の擬宝珠にはいわれがあります。


(※画像クリック

第12代南部政行公が京都在留中の春先、市中に鹿の啼き声がしきりに聞こえた事があったそうで・・・
鹿の春の啼き声は不吉なので、時の帝はそのことを大層気にしていたのだとか。

政行公は、天皇に「春霞 秋立つ霧にまぐわねば 思い忘れて 鹿や啼くらん」と詠進したのですが、これが御心に叶い、恩賞として従四位下に叙され、“松風の硯”を賜り、朱の弓百張行列に加えることを許されたそうです。
さらに、加茂川の橋を模して城下にかけることも許されたため、早速城下に擬宝珠で飾った都会風の橋をかけたのだとか。

これが黄金橋の由来といわれています。


この擬宝珠は、青森県の重宝として町立歴史民俗資料館に展示されています。

 

 

 


さて、三戸町にはこのような古い商店がところどころにあり、街並みの一部を構成しています。


(※画像クリック

都会ではまず見ることがないような光景が、このまちでは日常的に存在しています。


今では、地方でも珍しくなりつつある昔懐かしい風景。
そんな街並みを健康的に歩いてみませんか?

 


§割烹白山§

■住所 青森県三戸郡三戸町大字同心町字古間木平39-1
■TEL 0179-22-2177 / FAX 0179-22-2184
■営業時間 11:00~14:00
■定休日 毎週水曜日、12月29日~1月5日
■最寄駅 三戸駅(青い森鉄道)/ 駅から車で約10分、徒歩約40分
■HP http://homepage2.nifty.com/kappoushirayama/index.html

 
§佐瀧別邸§
■住所 青森県三戸郡三戸町大字梅内字雷平285-2
■TEL 0179-23-3251(佐瀧本店) ※外観見学の際は、こちらに一声おかけください。
■最寄駅 三戸駅(青い森鉄道)/ 駅から車で約8分、徒歩約35分
■三戸町の歴史と文化財HP http://www.town.sannohe.aomori.jp/sannohe-history/sannohe-history-top.htm (国指定登録文化財)

 
§三戸町立歴史民俗資料館§
■住所 青森県三戸郡三戸町大字梅内字城ノ下34-29(城山公園内)
■TEL 0179-22-2739
■開館期間 4月~11月
■開館時間 9:00~16:00
■入館料 ¥200 (但し、温故館が再開するまでは¥100)
■休館日 月曜日、祝日の翌日、停電日
■最寄駅 三戸駅(青い森鉄道)/ 駅から車で約13分、徒歩約33分
■三戸町HP http://homepage2.nifty.com/kappoushirayama/index.html (町のみどころ・観光 ⇒ 三戸町関連施設のご案内)

 
§きんか堂§
■住所 青森県三戸郡三戸町大字二日町70-1 
■TEL 0179-22-2740
■営業時間 8:00~18:00
■定休日 毎週日曜日
■最寄駅 三戸駅(青い森鉄道)/ 駅から車で約7分、徒歩約29分
■Blog(三戸町きんか堂細腕繁盛記) http://kinkado3.jugem.jp/ 

 
by ヴァ♪


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