熱燗が旨い季節になってきましたね~
『いい酒は、朝が知っている。』 『It's so nice MOMOKAWA~♪』と、青森県民であれば一度は耳にしたことがあるこのフレーズと音楽
ということで今回、桃川酒造におじゃましてきました~
桃川酒造では、事前に予約を入れれば酒蔵見学をさせてくれるんですよ~
杉玉が軒下に垂れ下がる『SAKE HOUSE おいらっせ桃川』、ここで後ほど試飲をさせてもらうことになります
入口の向かいには、水琴窟(!?)のようなものがありました。
桃川のお酒は、奥入瀬川の地下250mの伏流水で仕込まれているそうです
では、酒蔵へ向かいましょう
途中には“京子稲荷”という神社があり、酒を造りはじめる前にはこちらでお祓いの神事が執り行われるのだとか
すぐ横にある本社事務棟の入口には、今まで見たことがないほど巨大な杉玉がありました
それもそのはず・・・ こちらの大杉玉、おそらく日本一の大きさではないかということです おっ!!
さて、ここが酒蔵内部になります
この蔵は『王松蔵』といって、桃川の大吟醸純米酒王松
がつくられます。
(※画像クリック)
緑の扉の奥が醗酵室(1階)となっていて、酒の入っているタンクがずらりと並んでいるのが見えます。
2階に上がると、タンクの蓋がところどころに・・・ ここから材料を注入するそうです (
炭酸ガスが充満しているので、部屋に入るのは危険とのことです。)
ひと通り酒造り工程の説明が終わった後は・・・ お楽しみの、第1回試飲タ~イム(※ここで飲み過ぎないよう注意です!)
前後しますが、王松蔵を入ってすぐのところにあるショーケースの中には、桃川の酒がずらりと並んでいました
黒い豚の置物の横には、“ねぶた淡麗純米酒”とホタテ貝焼き料理が・・・ ん!? これは?
そうなんです、実は本物ではなくて精巧につくられた食玩(ミニチュア)なんですね~
と、この辺で酒蔵をあとにして、次に向かった先は 製品工場
頭上に半透明のチューブが通っていたのですが、これは何だと思います?
実は、酒瓶の蓋がこの中を凄いスピードで通るんですよ~
この日は金箔入りのお酒を瓶詰めしていました(ちなみに、大吟醸酒などは手作業で瓶詰めするそうですよ)。
さて、最後に訪れたのは『SAKE HOUSE おいらっせ桃川』の中にある資料室。
この建物は昔の商家をそのまま使っているそうなのですが、天窓があるこの造りは当時にしては珍しかったのだとか
おっよ~く見ると、こんなところにも“ねぶた淡麗純米酒”のミニチュアが・・・
クリックして拡大してみてくださいね。
酒を造るのに好適の「山田錦」と「ゆめあかり」の稲穂が展示されていました。
背丈がこんなに違うんですね・・・
「山田錦」といえば約8割が兵庫県産とのことですが、昔、青森でも作ろうと試みたものの育たなかったそうです。
粒が大きい米ほど酒造りには適しているのだそうで、粒が小さいと酒造りの工程で米を削る際に削りづらいのだとか。
※ちなみに、大吟醸では50%も削ってしまうのだそうです。
そんな青森県でも、「山田錦」と「華吹雪(青森県産)」を掛け合わせた『華想い』という酒造好適米の開発に成功したんです
右の写真を見ると、粒の大きさがほぼ同じですよね~
ちなみに、桃川の酒に“華想い”という大吟醸酒がありますが、もちろんこの酒造好適米『華想い』から造られています。
さてさて、お待ちかねの第2回試飲タ~イム
ここではリキュール類を含め、約10種類ものお酒を試飲できちゃうんです お気に入りの酒を見つけちゃってください(*^^)v
さらに“華想い”も試飲できちゃうんです
ひょえ~!
ところで、たまに青い蛇の目状のラインが入ったおちょこを見かけますが、あれってなんの意味があるのか気になりませんか?
実はあのおちょこは“きき猪口”といって、青い蛇の目の部分で酒の香味や透明度(色)を判断するのだそうです
そうそう、桃川のお酒は外国でも販売しているんですよ~
左のお酒は日本国内で製造して輸出しているもの、右のお酒は現地生産して現地で販売しているものだそうです
こちらは、シャンパンタワーならぬ“枡タワー”です これで酒を呑んだら旨いんだろうなぁ~
ところで、日本酒がちょっと苦手な方には“黒すぐり酒”なんていうお酒もあるんですね~
青森県産+北欧産のカシスと日本酒で造ったリキュールなのですが、カシスの酸味とスッキリ爽やかなのどごしが、クセになりそうな逸品です
青森県産のガマズミで造った“神ツ実酒”もオススメですよ~
今回の見学ではさんざん試飲した挙句、おみやげにワンカップのにごり酒までいただきました ほんとうにありがとうございます・・・m(__)m
桃川酒蔵見学、最高です
§SAKE HOUSE おいらっせ桃川§
■住所 青森県上北郡おいらせ町上堂明112
■TEL 0178-52-2241 / FAX 0178-52-3145
■営業時間 8:30~17:00
■受付時間 9:30~15:30 (1名から受付可能)
■見学所要時間 約30分~1時間
■入館料・見学料 無料
■最寄駅 下田駅(青い森鉄道)/ 駅から車で約10分、第二みちのく有料道路下田・百石ICから約5分
■HP http://www.momokawa.co.jp/
by ヴァ♪