カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

「神様」「十字架」「おかしなかけら」ジャンル「純愛モノ」より・断罪

2015-01-17 21:35:44 | 三題噺
 二人がかりで数日かかって拾い集めた欠片を全部繋ぎ合わせても、砕け散った十字架が元の姿に戻ることはなかった。
 私が崇めていた貴方という神様は破片の隙間の僅かな罅割れから崩れ落ちていき、二度と輝くことはないだろう。

 それは、十字架を私に対する盾にしようとした貴方の罪なのか、十字架を貴方に向かって剣として振りかざした私の罪なのか。
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