カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

[ 憂鬱 / 銅 / 戦車(チャリオット) ]より・三番目の彼氏、或いは青春の役立たず

2015-06-05 21:16:54 | 三題ランダムキーワード
 女の子が一人、男の子が三人。

 幼なじみの四人はいつも一緒に遊んでいた仲良しだったが、大きくなるにつれて男三人は同じ部活で競い合うようになった。
 やがて二人は伸び悩む一人を置き去りにますます部活に打ち込み、取り残された一人は万年三位となった。

 そして引退の日、部活のマネージャーをやっていた幼なじみに次々と告白した三人の内でOKを貰えたのは、何と万年の三番目だった。己の才能に疑問と限界を感じつつ、それでも地道にトレーニングに励み続けた堅実な態度を、彼女もまた好ましいものとして見守ってきたのだそうだ。
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