引用作品によっては自由や可能性の象徴とされる愚者は、実際の処はあまり良くないカードとされる(確か78枚中5番目に悪いと昔聞いた)。恐らくトリックスターとしてのマイナス面がプラスの要素をあっさり覆すからだと思うが、扱いの難しいカードだ。
名人と呼ばれる域に達しながら、己の作品が気に入らないと即座に叩き割ってしまう悪癖を持った職人が賭博に嵌まり、当然のように借金を重ねた。結局借金は職人の作品で補填することになったのだが、借金取りに任命された博打打ちが体を張って作品を守り続けた結果、二人の間に芽生えた愛によって職人は悪癖と博打を克服したのだった。めでたしめでたし。