ド近眼な考古学者と血の繋がりのない弟による夏が恋しくなる物語
考古学者の兄と僕はお互い父と母の連れ子なので血の繋がりは無いが仲は良く、進学で家を離れてからもまめに帰省して一緒に遊んだりする。そんなある年のお盆、今日は随分と客が多いなと眼鏡を外したままの兄が言うので不思議に思っていたら、迎え火を間違えて余所のうちに来たようだと笑って報告してきた。
ちなみに理由は不明だが、お盆の『帰省客』は何故か眼鏡を外していてもはっきり見えるとは兄の談。なお、僕には何も見えない。
考古学者の兄と僕はお互い父と母の連れ子なので血の繋がりは無いが仲は良く、進学で家を離れてからもまめに帰省して一緒に遊んだりする。そんなある年のお盆、今日は随分と客が多いなと眼鏡を外したままの兄が言うので不思議に思っていたら、迎え火を間違えて余所のうちに来たようだと笑って報告してきた。
ちなみに理由は不明だが、お盆の『帰省客』は何故か眼鏡を外していてもはっきり見えるとは兄の談。なお、僕には何も見えない。