未だによく判らない話。
だいぶ昔のことだが友人二人から妙なイメージを受け取ったことがある。
一人は神経質そうな細面でステッキ片手に背広をお洒落に着こなした伊達老人。もう一人はしきりと頭を下げてくる黒縁眼鏡を架けた中年男性。いずれも本来の友人達からはかけ離れた姿なので心当たりを尋ねると、一人目は平然と自分の曾祖父だと思うと答えが返ってきたが、もう一人は明らかに思い当たる風がありながら、何故か頑なに口を閉ざすばかりだった。
だいぶ昔のことだが友人二人から妙なイメージを受け取ったことがある。
一人は神経質そうな細面でステッキ片手に背広をお洒落に着こなした伊達老人。もう一人はしきりと頭を下げてくる黒縁眼鏡を架けた中年男性。いずれも本来の友人達からはかけ離れた姿なので心当たりを尋ねると、一人目は平然と自分の曾祖父だと思うと答えが返ってきたが、もう一人は明らかに思い当たる風がありながら、何故か頑なに口を閉ざすばかりだった。