カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第四十五夜・誰もいない空

2017-08-04 23:56:20 | 百人一首と色名で百物語
たかあきで『わびぬれば』と『空色』を使って創作してください。

 日本の神話に於いて空というのは空間であり、故に「空の神様」というのは存在しない。だからだろうか、空というのはあれだけ美しい姿を地上に示し続けながら決して誰のものにもならず、いつだって無慈悲だ。そして、だからこそ決して手に入れることの出来ない美しさに魅せられた人間は時に空を見上げながら涙を流すのだ。
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