カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

作品その66・一夜の過ち

2018-10-29 20:27:50 | 見習い錬金術師の作品
たかあきは『土塊』と『石砂糖』を材料に『飛翔するエーテル強壮剤』を錬成しました。用途は戦闘用です。

 朝起きたら体のあちこちが痛い上に師匠が凄まじく不機嫌だったので、恐る恐る昨晩何があったのかと尋ねると、なんと師匠が止めるのも聞かずに僕が散々に暴れて破壊活動を行った結果だという。でも、酒にほんの少しばかり秘薬を混ぜてを飲ませただけなのにとぼやく師匠の方が、どう考えても悪質だと思う。
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骨董品に関する物語・大司教の幽霊絵葉書

2018-10-29 20:04:51 | 突発お題

 キリスト教において死んだ人間の魂は天国か地獄か煉獄に逝く三択で、稀に洗礼を受けずに死んだ子供が妖精になると聞いた。だとしたら、殺されたとはいえ何処にも逝かぬまま現世に留まり続ける大司教というのは、生前にどれほどの徳を積んでいようと教義的には神の道から外れた化け物なのだろうか、もしもそうだとしたら随分と気の毒な話だ。
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骨董品に関する物語・箒に乗る魔女の絵葉書

2018-10-29 20:02:55 | 突発お題

 宴が日常からの解放を意味するのなら、魔女たちの箒は日常からの離脱と回帰を共に行う移動手段だ。それが箒であるのは、彼女たちが普段から使い慣れた仕事道具でもあるからだろうなとドヤ顔で話す友人に、一説だがアレは箒を使った性的な浮遊感覚を意味しているそうだと答えたら殴られた。
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