カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・アイルランド、ベリーク窯のネプチューンシリーズ

2022-03-27 13:42:28 | 突発お題

 繊細な輝きを放つ茶器を手に取り、まるで魔法のようだと彼女は嘆息した。確かに石塊を砕き水で練り、風を起こして高温の炎で焼き上げる工程は物語に登場する地水火風の精霊要素の全てが関わっている。そして、魔法の儚さを証明するように僅かな不注意で砕け散る危うさを孕んでいる。
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