葬儀司会「青柳司会事務所」ブログ

葬儀司会歴20年以上の青柳(あおやぎ)がお送りする
仕事の日々や寺社仏閣参拝のブログ。

ご葬儀ナレーションは『亡き人を思い返す時間』を作る為の、方法の1つ。

2019年06月11日 | 司会業
ご葬儀と法要の合間の休憩時に。
とある女性から
「うちのご葬儀の際は大変お世話になりました」
と、お声をかけていただきました。

「青柳さんから(故人の)『人となり』をご葬儀のときにお話いただいて、本当に良かったと今も思っているんです。
 今もずっと、心に残っています。
 またお会いすることがあったら、お礼を言いたいとずーっと思っていたんです。
 今日お会いできて良かった。本当に、ありがとうございました。」

不意打ちで、泣きそうになりました…
こんなに温かなお言葉をかけて頂けて、こちらこそ大変有難く思います。

今回はナレーションについて書いていきます。

前職では、1つでも多くのナレーション原稿作成の経験を積みたくて、ご希望があれば無料で作成しておりました。
勝手に師匠と崇めている、小川誠さんにお会いしたときに
「ナレーションを作ったら、ノートに書いてまとめましょう。それがあなたの財産になります」とアドバイスを頂き、2008年からスタートして…
いま手元にあるのは、ノート丸々2冊分・151件のナレーション。
現在は3冊目の途中です。
そのほとんどが、胎内市にお住まいの方々。
中にはリピーターのご葬家も見受けられました。
(おじいちゃんが亡くなった数年後におばあちゃん…など)

故人とご遺族の関係性は勿論、ご葬家によって様々で。
「そんなに大げさにしたくないからナレーションは要らない」
という方も少なくありません。

「故人を知らない方々も参列するから、少しでも故人を知ってもらうために。こんな人だったんだよ、って」
と、ナレーションをご希望する方もいらっしゃいます。

ご葬儀は『一番最初の心の整理・向き合う時』
『参列された皆様が、亡き人を思う(偲ぶ)時』だと私は考えています。

そのお手伝いができる1つが、ナレーション。

ナレーションを作るときは、皆さんと故人の性格やお好きだったもの、趣味、特技、ご縁などをお伺いします。
ご葬家の皆さんのお言葉をなるべく全て使って『言葉の花束』を紡いでいきます。
前に『言葉の花を手向ける』という記事を書きましたが、その通りで。
目安は5分以内、長くなりすぎないように。
ドラマチックに、泣かせるために作るのではなく、
ご葬家にそっと寄り添えるような文章を心がけて…

「余計なお世話なのかな」「やらないほうがいいのかな」と、悩んだ時期もありました。
ですが、今回のように別件のご葬儀の場や、ふと街中で再会したときに覚えていて下さって、
『あの時のナレーション、とてもよかった』とお声をかけて頂けることで、温かな安堵と小さな自信がキラキラと胸に積もっていきました。

言葉遣いや文章は調べながら作成しますが、ほぼ我流ですし 今も決して秀でているとは思っていません。
煌びやかではなくても、そのご葬家にとって特別な『言葉の花束』は作ることが出来ますよ。


実は先程の女性のお話には続きがあって…
「…ところで、今回は、この故人のナレーションはしないんですか?」と言われました。

その時は「葬儀の担当さんとお話してから作ってますね~」と歯切れの悪い返事をしてしまいましたが…
独立してからは、ナレーションは別料金になってるんですよ~!すみません!
前職では「ナレーションお作りしましょうか?」とお通夜の場でお伺いしておりましたが…

ナレーション料金は諸々他業者も確認しながら設定しましたが…
この機会に見直して、頑張ってみようかな…と思い始めてます。
ちなみに最後に作ったナレーションは約900文字。
当日の拝読+ご葬家へ原稿プレゼント → 5,000円(税別)でした。
ご意見ございましたらお聞かせください!
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