飼い犬に手を・・

先日、十数年ぶりにお会いしたお客様と談笑。
私が現会社に入った時に、担当をさせて頂いた方で、
現在５０歳。ただ、外見からは全くそのように
見えない若々しさを持った方だ。

その十数年前に独立をされ起業された。
岐阜と言う立地柄、あまり顔を出すことも出来ず、
随分前に一度伺った時も、先方不在で空振り。
本当に久しぶりの再会となった。

当時いろいろお世話になり、やり取りも頻繁だっただけに
思いでは色々沢山。懐かしい話題で盛り上がる。

今１０名程の会社を経営しておられるその方。
昨年、片腕として重責を任命していた若手の部下に
正に「飼い犬に手をかまれる」如き事件があったそうだ。
そう、顧客をもって、退職してしまったという事態。

残念ながらこういう話はよく聞く。
規模が違いすぎるが、昨今報道の山田洋行の一件も
やっている事は同じ、経営者を欺く行為である。

勿論、経営者に問題がある場合もあるだろうが、
少なくとも有る一定期間はその経営者に
お世話になった訳でもあるので、
お客を横取りすると言うのは言語道断、
「仁義に欠く」行為と私は立場上断言する。

長い歴史にあって、我が社も
その様な事に遭遇した事も事実ある。
非常に腹立たしい思いをした記憶は、出来るだけ
呼び起こしたくない物なのだが、
こういうことを聞くにどうしても思い出してしまうのだ。

会社経営の難しさ。まだまだ私にはわからない、
知らない事も多いが、この方とは以後しばしばお会いし、
時に酒を酌み交わしたいと凄く感じた。