久々にオーナーから電話が来て「これ、感動したわ」と、教えて頂いた一本。
「2人とも命を落とすか、あるいは動ける自分だけが助かるべきか」か~(゜-゜)
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Amazonレビュー
アンデス山脈にある前人未到のシウラ・グランデ峰登頂に挑んだジョーとサイモン。しかし天候の悪化によって、ジョーが片足を骨折する。サイモンは、2人とも命を落とすか、あるいは動ける自分だけが助かるべきかで悩み、ジョーとの命綱であるザイルを切る選択に迫られる。実話を基にしたノンフィクション文学のベストセラーを、ドキュメンタリーかと見紛うような映像で再現した一作。
実際にアンデスやアルプスでロケが行われ、大自然のスケール感や恐怖が伝わってくる。とくに夜の雪嵐や、氷の割れ目であるクレバス内部の映像、雪に覆われた絶壁に豆粒のように貼りついた人間という遠景が圧巻だ。体感温度マイナス60度の過酷な状況下で凍傷が悪化していく過程も、これまでの雪山映画では表現しきれなかったリアル感が際立つ。劇中には、実際にモデルとなった人物も登場し、当時の様子を生々しく告白。究極の選択を迫られたサイモンの苦しみが観る者の胸に迫る。生死ギリギリの精神状態を映像化したシーンはやや冗長だが、そのとめどない時間の感覚も当事者にとっては現実だったのだろう。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
オスカー受賞歴を持つドキュメンタリー監督、ケヴィン・マクドナルドが大ヒットノンフィクションを映画化。雪山で遭難したふたりの登山家が、自然の脅威の中から奇跡的に生還したという実話を、迫力の再現ドラマと当事者のインタビューで映し出す。