先日、久しぶりに虹を見ました。完全な半円形の虹でした。架けてある距離が短いせいなのか、間近でながめたせいなのかは分かりませんが、これまで見たことのある虹より縦に高く横に短い印象がありました。立ちあがりの部分は下の方が透き通り、上にあがるにつれ七色の帯が鮮明に見えます。多分 川の上に立ちあがりがあり、川と川をまたぐように虹が架けられているのかなと思いました。刈り終わった田の畔道に立ち、しばらくの間無心に見とれていました。
虹の真ん中の一番高いところから、周りを見降ろしたらどんな景色が目に飛びこんでくるのでしょうか。そこからすべって降りるとしたら、かなりの急角度ですから 猛スピードで落下しそうです。それよりも、どうやって真ん中まで登っていくかが問題です。立ち上がりの部分に階段と手すりがついているなら、それを使って上の方まで行けそうです。どちらからも登っていけるように、両側の立ち上がりにガラスのように透き通った階段と手すりが用意されているのかもしれません。でも、その階段を使って上り下りするだけでは、おもしろみがありません。やはり、虹ならすべっておりたいものです。階段のわきに、すべっておりたい人用に、すべり台も用意されているはずです。特に子どもたちなら、喜んでそのすべり台に乗ることでしょう。ただスピードが出過ぎると危険なので、下に行くにつれスピードがゆるみ、立ち上がり部分では完全にストップし、そこから先は階段を使っておりるようになっていると安心です。
ただながめるだけではなく、その上に登ったり、すべったりしながら、虹とふれあうことができたらどんなにいいでしょう。
ながめているだけでも、そんな夢を虹は与えてくれるような気がします。