玉湯川堤
4月9日10日 出雲の桜巡りの旅に出掛けました。
2013年の遷宮の年に初めて訪れて以来、今回で5回目となる出雲路。
前回は新年の挨拶に1月に訪れたばかりなのに、
またすぐに行きたくなる出雲です。
松江からJRで玉造温泉駅へ
駅から5分くらい歩いたでしょうか、
玉湯川堤に出ると1km以上続く、桜並木が現れます。
散り際でしたが、素朴な桜並木がとても心地良かったです。
玉造温泉街へと桜並木は続きます。
玉湯川堤よりも温泉街の方が咲き進みが遅いようで、ちょうど満開で綺麗でした。
草の色、川の水、瑞々しく澄みきった自然。桜の季節に来て良かったと思いました。
玉造温泉街を歩いているとお店のガラスに映る桜にはっとしました。
振り返るとこちらの桜でした。
出発する日の朝、早朝自宅を出る際に乗ったタクシーの運転手さんと玉造温泉の話が出て
温泉がプールのようで楽しかった!と教えてくれたのですが、偶然その温泉宿の前で写真を撮っていました。
この川沿いには足湯が何か所もあって、川の流れを間近に見ながら足の疲れを癒す事が出来ます。
玉造湯神社
玉造湯神社にも桜が咲いていました。いつもとは違った優しい趣でした。
神魂神社(かもす神社)
鳥居の前に桜。
家に帰って写真を見て初めて、ここが参道だったと気が付きました。
松江から一畑バスで20分「風土記丘入口」下車
目印はこちらの看板。ここから徒歩10分くらいです。
この辺りは古墳や遺跡が沢山あって、とても興味深い地域です。
何日間か時間をかけてゆっくりと散策したいです。
この道を道なりに進みます。と~っても気持ちが良かったです!
所々に桜が咲いていました。人為的に植えたと言うよりも自然な感じがしました。
出雲大社
わざわざ桜を見に出雲大社には来ないようでした。
この日は小雨がちらつき、人がこれほどまで居ない出雲大社は始めてでした。
朝8時半頃だったせいか、お掃除の方が沢山いらしゃいました。
横を通り過ぎるのに無言は失礼かと思い、おはようございます。と声をかけました。
返事は返ってきませんでした。神様のお役に立つお仕事をしている、という自覚を持つと
清々しく人と接する事が出来るのでしょうね。
正門前に素晴らしい桜。
日本で唯一下り参道
池の周りは葉桜になりつつありました。
素鵞川沿い
神苑
終わりかけでしたが、出雲大社の桜が見れて良かったです。
出雲大社から社家通りを歩き
その先に命主社があります。
そちらにも桜が咲いていました。
祖霊社の桜は葉桜でした。
そして出雲大社のバス連絡所から伊奈西波岐神社(いなせはぎ神社)へ。
一畑バス『鵜峠・鷺浦』行き 「鷺浦」下車ですぐです。
こちらは桜は終わっていました。バスの中から撮影。
一畑薬師は現地へ直接行けない人の為に、道中所々にこのような灯篭があってお祈りする為のものだそうです。
バスの乗客は私だけでした。運転手さんにマンツーマンでガイドしてもらいました。
鷺浦、鵜峠へは山の中を狭い道をくねくねと走ってゆきます。
近年、杉の木がどんどん枯れていっているそうです。
そのお蔭で桜の木に太陽が当たり、山桜が沢山咲いていました。
鳥が落としていった種が自然に育ったそうで、山のあちこちに咲いていました。
杉の木が枯れる原因は、ヘリで農薬散布をしていたところ子供の体に害が出るようになり、
農薬を撒かなくなってからだそうです。ゴマダラカミキリムシが連れてくる
目に見えないムシが杉の木に入り、枯死させるのだそうです。
その弱った木は台風が来ると倒れ、道が塞がれ、土砂災害の危険もあり、
ニュースを見てはそのような災害は記憶にあっても、私にとって対岸の火事でした。
実際に現地でその環境に居合わせると、地方は
都会では想像も出来ない危険と隣合わせなのだとわかりました。
こちらは鷺銅山跡です。
石見銀山の先駆けだそうで、室町時代からあったそうです。凄いですね~!
こちらは遺跡。
縄文時代中期の土器片が採集される他、弥生時代以降、
古墳時代後期までの埋葬と生活の遺跡なのだそうです。凄いですね~!
鷺浦の海はエメラルドグリーン!とても綺麗だと思いました。
お天気が良いともっと綺麗な海なのだそうです。
瑪瑙の色!とも思いました。
桜は日本人の心。
恥じない心で居続ける事は難しいかもしれません。
優しく清らかな桜が見れるこの季節が来る度に
人の心は浄化されるのかもしれませんね。