京都椿寺の散椿
椿の花はボトリと落ちる。昔、武士は縁起が悪いとして、屋敷にツバキを植えなかったそうだ。しかしそのうち、ぱらぱら散るチリツバキという品種が開発され、武家もこれを植えるようになった。そういえば黒澤明監督、三船敏郎主演の映画「椿三十郎」で悪家老の屋敷の椿が重要な役をする。これもきっとチリツバキだったに違いない。京都では北区大将軍の地蔵院(通称椿寺)の五色散り椿が有名である。これは加藤清正が朝鮮から持ち帰ったという伝承の銘木だったが、現在はそれが枯れて2代目でそうだ。北野上七軒の西方寺にも千利休ゆかりの五色散り椿の大木がある。さらに上賀茂柊野の民家にも立派な散り椿があり、この3本が京都の「五色散り椿」三銘木であるということだ。
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