モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

マガリケムシヒキ

2010年04月05日 | 昆虫
学名: Neophyllaphis podocarpi
 
 
 畑で草取りをしていると、眼の前に体長:15mmほどの細長いハエのような昆虫が地表でじっとしているのを確認。小さな翅虫を捕食しているようだったので、静かに後退し家へ戻ってコンデジを持ち出す。現場に戻って被写体を驚かさないように静かにひざまずき、コンデジを持った腕を被写体へ向けて伸ばしパシャリパシャリ。思った通りヨコバイのような小さな翅虫を捕えて吻を突き刺し、チューチューと体液を吸っておりました。ヨコバイも鋭く尖った針のような吻を持っていますが、こちらは昆虫の体液を吸うものではなく、植物の液汁を吸うためのものです。マガリケムシヒキは、このよなヨコバイやハエなどの小さな昆虫を捕食するとのことです。

 翅の付根の後方に白いラッキョウのような形をした小さな突起がありますが、これはどうやら平均棍(へいきんこん)のようです。平均棍は後翅が退化したもので、以前はバランスをとるためのものと考えられていたようですが、現在、この器官の機能はハッキリわかっておらず、角度を検出する器官という説が有力とされているそうです。
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