28 なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか 「 2ヨ ルーズベルト(FDR)は、いかにして四選を果たしたか 」
第2章
米政府が秘匿した真珠湾の真実 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
2イ 開戦を前にした昭和天皇の懊悩
2ロ 悲痛の極み、宮中御前会議
2ハ 山本五十六の無責任発言
2ニ アメリカに腰抜けだった連絡会議の結論
2ホ 日本艦隊の攻撃を待ちのぞむアメリカ
2ヘ 開戦強要の最後の一手”ハル・ノート”
2 ト その時、ルーズベルト(FDR)は何をしていたか
2チ なぜ新鋭艦が真珠湾にいなかったのか
2リ 万策尽きての開戦決定
2ヌ 暗号解読で、事前にすべてを承知していたアメリカ政府
2ル ハワイにだけは情報を伝えなかった謎
2ヲ アメリカの参戦決定と、チャーチルの感激
2ヨ ルーズベルト(FDR)は、いかにして四選を果たしたか
2タ 終戦の方策を考える余裕すらなかった日本
2レ アメリカで追及された真珠湾奇襲の真相
2ソ 終戦一年半前に作られた日本占領統治計画
2ツ 日本国憲法にこめたアメリカの狙い
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2ヨ ルーズベルト(FDR)は、いかにして四選を果たしたか
大戦中の1944(昭和19)年6月20日に、イギリスのオリバー・リトルトン工業大臣が、ロンドンのサボイ・ホテルで催されたアメリカ在英商工会議所主催の昼食会に、講師として招かれて講演し、「日本はアメリカによって謀られて、真珠湾を攻撃した。アメリカが戦争に追い込まれたというのは、歴史を歪曲(トラベスティ・オブ・ヒストリー)したものだ」と、語った。
もっとも、この発言はアメリカの強い要請によって、戦争が終わるまで公表を禁じられた。
1944年は戦時下だったが、ルーズベルト(FDR)は四選に向けて、共和党候補のトマス・デューイ・ニューヨーク州知事を相手に大統領選挙を戦った。
この時に、デューイはルーズベルト(FDR)大統領が日本の外交暗号と、海軍暗号を解読して、事前に、日本による真珠湾攻撃を承知していたにもかかわらず、故意にハワイの太平洋軍司令部に情報を伝えることをしなかったことを取りあげ、ルーズベルト(FDR)を攻撃しようとした。
参謀総長が、デューイの動きを知って、日本がいまだに海軍暗号を解読されていることを知らないから、もしそのことが暴露されたら、利敵行為になるといって、デューイを説得した。デューイは思いとどまるほかなかった。
デューイは、ルーズベルト(FDR)に300万票の差(得票率では53.4%対45.9%で、7.5%差)で敗れた。大統領選挙におけるこのような僅差は、1916(大正5)年いらいのことだった。
参考:加瀬英明著「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」
加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長