荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

糸瓜忌の日の羽二重だんご

2019年09月20日 | 散文

 

新装なった羽二重だんごです。私はこの造り方好きです。老舗の雰囲気が十分伝わります。

 

子規の葬送の道に羽二重だんごが在ります。この前の道を子規の棺が運ばれました。ここのだんごは子規の好物でした。

 

店舗の三差路の道標です。王子街道を子規の葬列が行きました。右手はいも坂です。上野のお山で政府軍に敗れた彰義隊はこの坂を転げ落ちて来て、刀創甲冑をこの店の塀内に投げ捨てて王子街道を落ちて行きました。子規が生まれた年のことです。

 

由来記です。

 

残暑の根岸の里です。

 

「芋坂も団子も月のゆかりかな」 正岡子規

 

 

 

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子規の命日に、

2019年09月20日 | 散文

 

やって来ました大龍寺です。昼一番の田端の里です。

裏の田端中学校が新装なって景色が一変しました。

ここに正岡子規の墓があります。

 

墓地に入ったら、余りの景色の変わりように戸惑います。

 

子規の墓は何度も訪れましたが、1年振りです。

 

昨年はこざっぱりした後ろの竹薮が、随分と繁っています。

 

左手に、子規が書き残した自らの墓標です。

 

残暑の陽射しが反射します。

 

今日が命日なので、この後お参りがあるのだと思います。ファンが捧げたのか、質素な花です。

 

墓前に数年前から自生しているこの花が子規の生涯に似合うように思います。

 

母八重の墓はだいぶん傾いたようです。

 

竹薮は今日の午後刈られるのでしょうか?

 

帰り際に振り返ります。

 

真夏のような濃い景色です。

 

子規の背後から墓所をみます。残暑の空です。糸瓜忌にいつも訪問していますが、今まで誰かに遇ったことはありません。今日も午前に、子規庵にあれ程居た子規の流れを汲む俳諧師達は、誰もここまでお参りしないのですね・・・ 

ただの観光客がワサワサと子規庵に行って、子規の机で俳句を詠んでいただけなのですね・・・

 

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