荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

何処か知らない棚田に迷い込む。

2016年10月24日 | 散文
樫谷から泉谷へ向かいます。
途中太田の棚田を経由する計画です。
3つの山を越えて、4つめの谷に泉谷があります。

さて、ここが何処だか分かりません。
山道を迷い込んで偶然出会った「隠し田」のような棚田です。


昨日の雨で木の枝がいっぱい落ちてぬかるんだ山中の交差点で間違えました。
ナビが右折を指示しました。
私は直進していたのを数mバックして右折たのです。

時々、安価なナビが嘘を教えます。

道路の舗装が切れた所でナビが間違いを指摘しました。
谷底を気にしながら何度も切り替えして、やっとの思いでUターンしました。

こういう場合軽四は小回りが利きます。
ナビがしれっと、「700m先を右折です」と案内します。

普通車だったらどうしましょう。
700m先の間違った交差点までバックしなければなりません。
崖の上での700mバックは危険極まり無いです。

ここまでの数時間、車にも人にも出会わなかった山道です。
谷底に落ちてもすぐには発見されないでしょう。
標高7~800m級の山道です。

やっと正規の道に出て走っていたら、先ほどの棚田が遠くに見えました。

あんな所に迷い込んだんだよ。

さあ、ゆっくりはしていられません。
山道をできるだけ急ぎます。
頼むぜナビちゃん。
頼りは君だけなんだから。
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樫谷棚田の秋ー3

2016年10月24日 | 散文
食事を終えました。
あの農道を歩きます。






作業中のコンバインでしょうか?

倒れた稲は刈り取りが大変です。

更に歩きます。


あの谷底を目指します。


谷の中腹辺りです。


見上げます。


日が差したり陰ったりしています。




日光の陰影を楽しみながら歩きます。




誰にも出会いません。


この天気なのに、トンボも蝶々にも出会いません。


谷底から見上げます。

空が青いです。

すすきの脇を帰ります。


汗ばんできました。


でも、もう少し散策します。
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樫谷棚田の秋ー2

2016年10月23日 | 散文
山から下りて周囲を歩きます。


暑いくらいの陽気です。


歩くに連れて景色が展開します。








十二社がありました。


上がってみます。


ここからの景色です。


きっと昔から変わらない風景です。


元の場所に戻ります。
柿が色づいています。


コスモスが咲いています。


そういえば、ここまで誰にも会っていません。







休憩所で昼食にします。
コンビニのサンドイッチとお握りを持って来ました。


室内の写真や連絡帳を見ながら、外を眺めながらの食事です。



この話続きます。
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樫谷棚田の秋ー1

2016年10月23日 | 散文
棚田を3ヶ所巡ろうと生家を出ました。
計画では4つの山を越えます。
従ってこの話長いです。

肘川の岸を走っています。

きょうは前回と違った道を行きます。

樫谷地区へ向かう途中、道路脇に滝がありました。
昨日の雨で水量が多いようです。


ちょっと開けた林道に太陽光が差します。

厳か感があり、人里から遠くに来ている感があります。

山道脇に突然一軒だけの農家が現れました。
日当たりの良い壁面に何かを吊しています。


アワを干しています。

この辺りでは牛馬やニワトリを見ないので、人の食用だと思います。

そんな道を経てやっと樫谷に着きました。
こんな看板が新設されていました。


目の前に棚田が展開します。
この景色を見ての第一声は「おめでとう!」です。
幾世紀続けてきた努力が今年も実りました。
まだ刈り取られていない黄金の田と刈り取りが終わった田と稲を干した田が展開しています。


この景色に何とか間に合いました。


ちょっと感動しています。


案内板に従って「ビューポイント」へ行きます。
先ずは背後の山から。




まだ刈り取られていない田の黄金色が小判の一枚一枚に見えます。


屋根の上まで棚田です。


よくぞここまで、必死で開墾した賜物ものです。




谷の棚田を観ます。




四国には落人伝説が各地にあります。


よく「日本の現風景」と讃えられますが、幾数世代に渡ってこの景観を維持してきた人々の、子々孫々の生死を賭けた戦いの結晶だと思います。


多くの隠れ里が人知れず消滅して行ったと思います。

奇跡的に残った景観のように思います。

農道を下ります。


空が青いです。
眩しくて、心に沁みる青さです。

必死で命を繋いで来た人々の壮絶さを連想させます。

次回に続きます。
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予讃線串駅近くの鉄橋

2016年10月22日 | 散文
伊予灘沿いの街道「夕焼けこやけライン」にある自販機に停車します。
朱いポストが印象的です。


ちょっと後ろに歩きます。


鉄橋があります。


行ってみます。
国道の下に海が入り込んでいます。


見上げます。




好いですね。坂道を上がります。




1時間に1本有るか無いかの電車が来ました。
ラッキーです。
下灘駅10時30分発の電車です。











予讃線は、この鉄橋を渡る時は、ユックリ・ユックリ走って景観を楽しんで貰うそうです。

ここ気に入りました。
海に夕日が沈むらしいです。次は夕方来ます。
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下灘駅へ行く。

2016年10月22日 | 散文
映画で観た時から一度訪ねたいと思っていました。
あれから数十年経ちました。


入口から直線でホーム上の駅名が読めます。


駅舎からホームに向かいます。










ホームに立ちます。


単線です。
上り方面です。


下り方面です。


ベンチ越しに海を観ます。


好いです。


駅舎の外から観ます。






駅の前の坂道を行きます。


ちょっと離れて振り返ります。


電車も撮りたかったのですが、9時台はダイヤがありません。


駅舎からホームに出た所にカップル用のベンチがあります。
V字形に真ん中が凹んでいます。


ここは夕日が海に沈む駅です。
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「双海町道の駅」の朝

2016年10月21日 | 散文
生家と病院の往復の寄り道だけではすぐに退屈します。
遠出をしました。
初めて訪れた雨の翌日の「双海町道の駅」です。


まだ雲が垂れ込めています。
店舗がオープンしたばかりの時間です。


長い海岸には誰も居ません。


店の周囲も閑散としています。
平日の朝です。店員は手持ちぶさたの様子です。

こんな寂しい風景も悪くありません。

ここは、海に沈む夕日が有名な場所です。

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休耕田脇線路土手の草苅り

2016年10月21日 | 散文
帰省早々に休耕田の雑草を刈りました。
その際、老幼友達の都合で、線路の土手の雑草刈りが中途で終わっていました。

前回刈り取った草はもう枯れています。
いい感じの仕事振りです。

JRの敷地ですが、放っておくと田んぼに種が落ちて来て、雑草が生えます。
先ずは左のセイタカアワダチソウを片付けます。

さすが玄人が操る草苅機です。
あっという間に終わりました。

私が刈り取った草を熊手で片付けているまに、右端の葛の
除去に取り掛かっています。


今日も電車を避けながらの作業です。

ちょっと迫力あります。
線路の継ぎ目を車輪が踏む音が喧しいです。

老玄人幼友達が苦戦しています。

葛は弦が長くて丈夫なので草苅機の歯に絡みます。
放ったらしなので弦が太くなっています。
手強いです。

悪戦苦闘の末葛の地帯を脱出しました。


またカヤネズミの巣が出てきました。
セイタカアワダチソウ地帯の茅に巣作りするようです。

今日は立て続けに3個出てきました。

巣は全て空っぽです。


休憩しながら、電車を避けながらの作業です。


やっと終わりました。
後はタイミングを見て除草剤の散布をします。
どなたかこの田んぼ要りませんか?

老幼友達は要らないそうです。

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廃校の街

2016年10月20日 | 散文
父の病院の近くの中学校です。
平日なのに静まり返っています。

「中学校跡」の石碑が立っています。

こちらはもっと病院に近い小学校です。
今治市の中心に近い場所です。
窓に人影がありません。子供の声がありません。


下駄箱です。


誰も居ません。
靴もありません。


下駄箱の向こうの運動場には雑草が生えているのが見えます。


廃校って、不気味ですね。
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父の病院は商店街の近くにあります。

2016年10月20日 | 散文
病院からすぐ近くの今治銀座へ向かいます。
商店街と並行して流れる川を渡ります。


店舗の裏口になります。


珍しく複数纏まった通行人が居ました。


あとは誰も居ません。


かつては大きな商店街で町の中心地でした。


今はシャッター商店街です。




昼過ぎなのに、もう閉店準備をしています。


あのマスヤ店がクローズしていました。

子供の頃から随分通った本屋です。
小遣いが少なくて本が買えないので、長時間立ち読みして過ごした思い出がいっぱいある店です。
前回訪問時には営業していたのに・・・。
ちょっとショックです。

この店も廃業するようです。


せっかく優秀建物賞を貰ったのに、ここも・・・。


この電話ボックスの雰囲気が好きですが、工事中です。




工事中でも営業に支障が無いのが切ないです。

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田舎の秋の夕暮れ

2016年10月19日 | 散文
病院からの帰り道です。


一人で誰も居ない生家に帰ります。


山影に入る寸前に立ち止まって見上げた空です。


物悲しく寂しく肌寒い秋の夕暮れです。
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今治港で、

2016年10月19日 | 散文
新装成った港湾施設です。
港町らしく船をイメージした建築です。

「はーばりー」と言うらしいです。
「ハーバー」と「いまばり」の合成語でしょうね。
ゆるキャラ「バリーさん」で味を占めたかな。

桟橋からしまなみ海道を見ていたら、


島巡りの船が発進しようとしていました。


何となく寂しげな船を見送るつもりです。


あれ!?


えっ!?


出発するんじゃないんですか。


手前の桟橋に着桟しました。

こんな散策でした。
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大潮の日の頓田川干潮

2016年10月18日 | 散文
もうすっかりお馴染みの頓田川です。
干潮です。


浜へ下りて行きます。
手前に唐子山、中央に世田山・笠松山のいつもの景色です。


大島を初め、瀬戸の島々を眺めます。




波打際まで進みます。




赤灯台です。


夕暮れが近づいています。






世田山・笠松山のシルエットに向かって家路に着きます。

やっぱりここ好いです。
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あとは唐子山。

2016年10月18日 | 散文
白い雲が浮かぶ秋晴れの下、収穫間近の稲田の向こうに唐子山が佇んでいます。

去年の帰省時に偶然脇屋儀助の廟所に行き当たってから世田山に登ったのをきっかけに、笠松山・霊仙山と、近隣の知っている「城があった山」に続けて登りました。
後はあの唐子山だけです。

登山口です。ここから登ります。

一度だけ登ったように思います。
小学校の遠足かも知れません。

坂を行きます。


どんぐりがいっぱい落ちています。

この山一帯には100基以上の古墳があります。
なるほど、物成りの豊かさが窺えます。

急斜面の道です。
石段が多くあります。


萩の咲く山道です。


石段が続きます。




何か見えました。



頂上のようです。

こんな看板があります。


この道を行くと今治藩主の墓へ行けるようです。


崖道です。


瀬戸内海が見えます。


頂上は平らで展望所になっています。
桜が植わっています。


城があった痕跡は全くありません。


ただ野仏があります。


壊れた藤棚のようです。
藤も楽しめた場所だったのでしょう。


この山頂を切り取って城を築いたようです。
「唐子山頂 (国分山城・国府城・府中城ともいう)・・・」で始まる案内板があります。

初めに村上水軍の村上氏が城を築き、福島正則が治め、その後小川氏が領主になったが関ヶ原で破れ、藤堂高虎が今治城を築く時にここの石積みを解体して持って行った跡地に松を植えたら唐子のまげを結った姿に見えたので唐子山と呼ぶようになった、ような事が書かれています。
文字が風化して非常に読みづらいです。

西の山には58番札所の仙遊寺が光って見えます。

もう少し雑木の枝打ちをしないと、人が訪れる事は滅多に無いと思います。
私は念願が叶ったのでもう来る事は無いと思います。



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菊間町の秋祭り

2016年10月17日 | 散文
牛鬼が居ます。


牛鬼は宇和島市が、木彫りのお土産品があるくらい有名です。
ここにもそんな習わしがあるのを知りませんでした。


静々と進みます。


と思ったら、いきなり首を伸ばしました。

何なんでしょう、見た目は馬のようです。
ゆるキャラの「ねばーるクン」を連想してしまいました。

神社下の広場に神輿が集合しています。


田舎町にしては盛大な祭りです。


地元民は毎年楽しみに、首を長くして待っている祭りです。


都会に出て行った若者が帰省して参加する祭りです。


半分以上が帰省者かも知れません。




神輿同士を突き合わせて、前棒を高く上げた方が勝ち!?




太鼓台でも同じ動作をしています。


若衆頭でしょうか?
彼だけが背中に紋を背負って立ちます。
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