今日は終戦記念日。
「戦争を知らない子供たち」を歌ってみた。
歌詞を忘れていなかった・・・
わたしが生まれたのは1950年だ。
まわりには、誰も戦争のことを語る人はいなかった。
ただ、物心がついたころ・・・
氣比さん祭りになると鳥居のまえに
白い装束の怪我をした軍人さんが立っていたことを覚えている。
戦争で怪我をした軍人さんなのに誰もが知らん顔をして
通り過ぎていくのはなぜなのか?
まわりの大人たちは、あんなんヤシや・・・
金儲けでしとるだけや・・・と、言っていた。
ちょっと哀しかった。
これが戦争とつながるたったひとつの思い出である。
いまだに従軍慰安婦の問題が取りざたされているけれど
わたしたちの世代に真実は見えてこない。
先日、「キャタピラー」を観た。
若松孝二監督の作品だ。
四肢を失い戦地から帰ってきた夫とその妻の物語は
残酷であり狂気でもある。
No!と、言えなかった時代に生きねばならなかった人たちの
心の叫びを、今を生きるわたしたちは
どのように語りついでいけばいいのだろうか・・・
終戦記念日はいつも心が重くなる。